ルノーグループ(Renault Group)は1月14日、グループの戦略を量から価値へとシフトすることを目的とした新たな戦略的経営計画、「ルノーリューション」を発表した。
この戦略的経営計画は、3つの段階で構成されている。2023年までの「復活」段階では、収益性の回復に焦点を当てる。続く2025年までの「リノベーション」段階では、車種ラインナップの一新と充実、ブランドの収益性の向上を重視する。そして、2025年以降の「革命」段階では、ビジネスモデルをテクノロジー、エネルギー、モビリティに転換していく。
また、経営の効率化をいっそう加速させる。これにより、競争力、コスト、開発時間、市場投入までの時間が最適化されるという。ルノー日産三菱アライアンスによるエンジニアリングや生産の効率、スピード、パフォーマンスも引き上げていく。
具体的には、プラットフォームを現行の6から3に削減し、ルノーグループの販売台数の8割に、ルノー日産三菱アライアンスのプラットフォームを使用する。パワートレインも、現行の8から4に削減し、既存のプラットフォームで発売されるすべてのモデルは、3年以内に市場に投入する。生産面では、2019年の年間400万台から、2025年の年間310万レベルへの適正化を図る。
ルノーのEV、ゾエルノー、ダチア、アルピーヌ、ラーダの4ブランドに関しては、現在よりもアイデンティティとポジショニングを明確にする。4ブランド合計で、2025年までに24の新型車を発売し、その半分はC/Dセグメント車とする。また、少なくとも10車種はフルEVとする計画で、2025年までに電動化の分野におけるリーダーを目指す、としている。