ホンダのピックアップトラック『リッジライン』に改良新型、表情一新 2月米国発売

フロントピラーから前側のデザインを一新

スポーティな「HPDパッケージ」

3.5リットルV6「VTEC」エンジンは最大出力280hp

ホンダ・リッジライン 改良新型
ホンダ・リッジライン 改良新型全 13 枚

ホンダの米国部門のアメリカンホンダは1月14日、改良新型『リッジライン』(Honda Ridgeline)を2月2日、米国市場で発売すると発表した。

リッジラインは、ホンダの米国部門が開発した北米専用のピックアップトラックだ。初代は2005年3月、米国で発売された。生産は、米国アラバマ工場で行う。

アメリカンホンダは2016年1月、デトロイトモーターショー2016において、2世代目となる現行リッジラインを発表した。現行型の開発は、米国オハイオとカリフォルニアのデザイン&エンジニアリング部門が担当。引き続き、アラバマ工場で生産され、2016年前半、米国市場で発売された。

現行型は中型ピックアップトラック市場において、最大の室内空間や、最も機能的な荷台、優れたドライビング性能を追求した。アメリカンホンダによると、セグメントで最高のハンドリング、乗り心地、静粛性、天候を問わないトラクション性能などを備えているという。ホンダ・リッジライン 改良新型ホンダ・リッジライン 改良新型

フロントピラーから前側のデザインを一新

この現行リッジラインが、デビュー以来初の本格改良を受けて、改良新型が2月2日、米国市場で発売される予定だ。

エクステリアは、フロントピラーから前側のデザインが一新された。力強いパワーバルジを備えたボンネットフード、新設計の四角いノーズと直立したグリル、新しいフロントフェンダーが採用された。グリルの両側には、新デザインのLEDヘッドライトを配置。「スポーツ」と「ブラックエディション」ではグロスブラックで塗装され、「RTL」と「RTL-E」ではクロームメッキで仕上げられる。

ボディ同色のフロントロアバンパーは、スキッドプレートとワイドなサイドベントを備えた改良新型のタフなルックスを、さらに強調するという。「エアカーテン」を形成してバンパーとフロントタイヤ、ホイールの周りに空気を送り、空力性能も向上させた。再設計されたリアバンパーは、新たにツインエキゾーストパイプが組み込まれている。

全車が18インチホイールを装着。トレッドは20mm拡幅され、よりワイドなスタンスを追求した。新開発のタイヤは、よりアグレッシブなサイドウォールとショルダーのデザインが特長だ。ボディカラーには、新色として、ラディアントレッドメタリックが追加されている。ホンダ・リッジライン 改良新型ホンダ・リッジライン 改良新型

スポーティな「HPDパッケージ」

新しい「HPDパッケージ」は、アメリカンホンダのモータースポーツ子会社の「ホンダパフォーマンスディベロップメント(HPD)」と共同開発された。専用のグリルトリートメント、HPDエンブレム、ブラックフェンダーフレア、アグレッシブなブロンズカラーホイール、専用のHPDグラフィックを装備している。

全車のインテリアには、オーディオシステムの音量スイッチとワイヤレス充電システムが追加された。シートには新しいコントラストステッチ加工が施された。スポーツには、新デザインのクロスシートインサートを装備した。スポーツ、RTL、RTL-Eには、ダッシュボード、ステアリングホイール、センターコンソールにアクセントが配された。フラットフロアと折りたたみ式の60対40分割式リアシートも採用している。

全車に、前方衝突警告(FCW)を備えた衝突軽減ブレーキシステム「CMBS」、車線維持支援システム「LKAS」、路面逸脱軽減「RDM」を備えた「ホンダセンシング」が標準装備された。レーンデパーチャーワーニング「LDW」、アダプティブクルーズコントロール「ACC」も用意している。

3.5リットルV6「VTEC」エンジンは最大出力280hp

パワートレインは、直噴3.5リットルV型6気筒ガソリン「VTEC」エンジンで、最大出力280hp、最大トルク36.2kgmを引き出す。トランスミッションは9速AT。駆動方式は、トルクベクタリング機能付きの4WDとなる。

「i-VTM4」と呼ばれるトルクベクタリング機能付きの4WDは、走行条件に応じて、駆動トルクの100%を左右の後輪に配分する。「インテリジェントトラクションダイナミクスシステム」は、雪、舗装路、泥、砂などのさまざまな路面条件において、トラクションを最適化する、としている。ホンダ・リッジライン 改良新型ホンダ・リッジライン 改良新型

《森脇稔》

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