ポルシェ タイカン、後輪駆動のベースグレード設定…航続は最大484km

オーバーブーストモードでは最大出力が476psに

先進運転支援システムの後付けが無線通信で可能に

10.9インチのインフォテインメントディスプレイ

段差などで車高を自動的に上げる「スマートリフト」機能

ポルシェ・タイカン
ポルシェ・タイカン全 11 枚

ポルシェは1月20日、EVスポーツカーの『タイカン』(Porsche Taycan)のラインナップを拡大し、ベースグレードの「タイカン」を設定すると発表した。

ベースグレードのタイカンは、「ターボS」、「ターボ」、「4S」に続く4番目のバリエーションとなる。後輪駆動が特長となり、2つのサイズのバッテリーが用意される。

オーバーブーストモードでは最大出力が476psに

ベースグレードには、蓄電容量79.2kWhの「パフォーマンスバッテリー」を標準装備する。「パフォーマンスバッテリープラス」はオプションで、蓄電容量は93.4kWhに拡大する。WLTP計測による航続は、蓄電容量79.2kWh仕様が最大431km、蓄電容量93.4kWh仕様が最大484kmだ。

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

標準のパフォーマンスバッテリー搭載車では、最大出力が326ps。ローンチコントロールを備えたオーバーブーストモードでは、最大出力が408psに向上する。オプションのパフォーマンスバッテリープラス搭載車は、最大出力が380ps。ローンチコントロールを備えたオーバーブーストモードでは、最大出力が476psに引き上げられる。

動力性能は0~100km/h加速が5.4秒。最高速は230km/hに到達する。充電容量はパフォーマンスバッテリーが最大225kW、パフォーマンスバッテリープラスが最大270kW。バッテリーは、およそ23分で80%の容量まで充電できる。5分でさらに100km走行分の電力を得ることができるという。

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

先進運転支援システムの後付けが無線通信で可能に

ベースグレードにも、モデルイヤーの切り替え時に他のグレードに導入された新機能が搭載されている。たとえば、プラグアンドチャージ機能を使用すると、カードやアプリを必要とせずに、充電と支払いが可能になる。充電ケーブルを接続するとすぐに、プラグアンドチャージに対応した充電ステーションとの間で、暗号化通信を行う。その後、充電プロセスが自動的に開始され、支払いも自動的に処理される。

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

オプションとして、カラーヘッドアップディスプレイと最大出力22kWの車載充電器が用意される。「ファンクション・オン・デマンド(FoD)」を使用すると、新車購入後に、さまざまな機能や先進運転支援システム(ADAS)を後付けできる。これらのアップデートは無線通信で行われるため、サービス工場に車両を持ち込む必要がない。

現在、「ポルシェインテリジェントレンジマネージャー(PIRM)」、パワーステアリングプラス、アクティブレーンキーピングアシスト、「ポルシェInnoDrive」が後付けできる。

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

10.9インチのインフォテインメントディスプレイ

フロントは、曲線の強いフェンダーによって、ワイドかつフラットに見えるデザインとした。シルエットは、後方に向かって下向きに傾斜するスポーティなルーフラインによって形作られ、彫りの深いサイドセクションも特長になる。

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

流線形のキャビン、テーパーの付いたリアCピラー、フェンダーの目立つショルダーは、ブランド特有のシャープに強調されたリアスタイルを表現する。リアのライトバーに組み込まれたガラス調のポルシェロゴなど、新しい要素も取り入れた。前面空気抵抗係数のCd値0.22というエアロダイナミクス性能が、低いエネルギー消費を可能にし、長い航続に貢献するという。

19インチの「タイカンエアロホイール」とブラックアルマイト仕上げのブレーキキャリパーを装備した。フロントバンパー、サイドシル、リアのディフューザーは4Sと共通デザイン。 LEDヘッドライトを標準装備している。

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

インテリアには、10.9インチのインフォテインメントディスプレイを採用し、助手席側にはオプションのディスプレイが用意される。8方向の電動調整機能を備えたフロントコンフォートシートには、部分的にレザーを使う。ラゲッジコンパートメントの容量は、フロントが84リットル、リアが407リットルとした。

段差などで車高を自動的に上げる「スマートリフト」機能

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

アダプティブエアサスペンションには、「スマートリフト」機能を採用する。これにより、あらかじめプログラムして、道路に段差がある場所などで車高を自動的に上げることができる。 スマートリフト機能は、高速道路で車高を最適に調整して、燃費や快適さを高めるという。

ブレーキは、フロントに6ピストンアルミモノブロック固定キャリパー、リアに4ピストンアルミモノブロック固定キャリパーを標準装備した。ブレーキディスク径は、フロントが360mm、リアが358mm。オプションで、高性能な「PSCB」ブレーキが用意されており、ディス径はフロント410mm、リア365mmとしている。

ポルシェ・タイカンポルシェ・タイカン

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  9. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  10. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
ランキングをもっと見る