JR東日本とJR北海道で、交通系ICカードやQRコードを使った新たな改札サービスが開始される。
JR東日本は1月19日、交通系ICカード(モバイルSuica、Apple Pay利用のモバイルSuica、他社アプリで発行されたSuica、モバイルPASMO、仙台市交通局のicscaを含む)を駅の入場に使用できる「タッチでエキナカ」と題したサービスを3月13日から開始すると発表した。
交通系ICカードが駅の入場券代わりになるもので、Suicaエリアの在来線自動改札機で利用できるが、簡易改札機は不可。新幹線の改札機を利用するには引き続き、紙の入場券が必要。私鉄や地下鉄との連絡改札口など、一部利用できない箇所がある。
なお、JR東日本では入場券の利用時間が1回あたり2時間以内に制限されているが、「タッチでエキナカ」でもそのルールは適用され、超過分は出場時にチャージ残額から精算される。
「タッチでエキナカ」の利用イメージ。JR東日本では利用目的を「エキナカ施設の利用や送迎など」としている。一方、JR北海道は1月20日、無人駅の乗車駅証明書をQRコード化し、有人駅の精算機で運賃・料金を精算するサービスを1月21日から開始すると発表した。JR旅客6社としては初めての取組となる。
これは石勝線の特急停車駅であるトマム駅(北海道占冠村)から札幌方面の上り列車に乗車する際、QRコード乗車駅証明書をスマートフォンで取得することで利用できるもので、南千歳・新千歳空港・札幌の各駅に設置された精算機で精算する。
QRコード乗車駅証明書が設けられる石勝線トマム駅。2016年9月。