アプリリアは、大幅刷新したスーパースポーツ、新型『RSV4』および『RSV4ファクトリー』をオフィシャルサイトで世界初公開した。
新型RSV4は、ミドルスポーツ『RS660』からインスピレーションを受けたスタイルと、風洞実験で作成されたエルゴノミクスデザインにより空気抵抗を軽減するとともに、ダウンフォースも発生。ウィングレットはダブルフェアリングに内蔵し、高速走行時の安定性を最適化するとともに、冷却性能も高めている。DRL(デイタイムランニングランプ)を備えたトリプルLEDヘッドライトは「コーナリンググライト」機能も搭載。タンクとシートのデザインも一新し、自然でリラックスしたライディングポジションを実現した。
電子制御もマルチレベルエンジンブレーキコントロールの導入など、大きく進化。より高性能になった新型マレリ 11MP ECUと6軸慣性プラットフォームにより、ライドバイワイヤ電子制御スロットルとともにAPRC(アプリリア・パフォーマンス・ライドコントロール)の操作性も洗練された。ライディングモードはサーキット向け(2つはカスタマイズ可能)、ロード向け(1つはカスタマイズ可能)の各3つを用意。好みのライディングモードを選択するだけで、最適なトラクションコントロール、ウィリーコントロール、エンジンブレーキ、コーナリングABSそしてその他のパラメータが総合的に設定され制御する。
シャーシ構造も、低い位置にセットされた補強ブレースを特徴とする軽量な新型スイングアームによって大きく変化。MotoGPで使用されたアプリリアRS-GPからインスピレーションを受け、重量を軽減し、加速時のリアエンドの安定性を向上させる。狭角V型4気筒エンジンはユーロ5に適合しながらトルクを向上。新型エキゾーストシステムや1077ccから1099ccへの排気量アップなどにより、最大出力217psを実現している。
アプリリア RSV4ファクトリーレース志向の上位モデル『RSV4ファクトリー』は、アルミニウム鍛造ホイール、オーリンズ製スマートEC 2.0セミアクティブサスペンションシステム、ブレンボ製スタイルマブレーキキャリパーを引き続き標準装備する。
なお、日本仕様の導入については、ピアッジオ グループ ジャパンより改めてアナウンスされる。