【BMW M3 & M4新型】M4にはマニュアルトランスミッションも設定

BMWブランドマネジメントディビジョンプロダクトマネージャーの岩崎格氏
BMWブランドマネジメントディビジョンプロダクトマネージャーの岩崎格氏全 13 枚

ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は、新型の『M3』と『M4』の販売を開始した。M3は「コンペティション」のみ、M4はベーシックと「コンペティション」の2仕様がラインナップされた。

よりサーキットを意識した仕様に

BMW M社が開発するMモデルには、2つのカテゴリーがある。1つはサーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンスモデルと、サーキットで培われた技術を余すことなく取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデルである。今回発表されたM3およびM4は、Mハイパフォーマンスモデルに位置付けられる。

BMWブランドマネジメントディビジョンプロダクトマネージャーの岩崎格氏は、「大型のキドニーグリルに驚かれた人も多いだろう」と説明を始める。このキドニーグリルには、「最大限の冷却性能を発揮すると同時に、冷却型の開口部を中央に集中させることによって、バンパー左右からサイド、リアのアンダースポイラー、さらにはリアのディフューザーにつながる空力特性が意識されており、それらが両立している」と説明。

全幅はM3で1905mmとベースとなる3シリーズに対して約75mm拡大。「迫力ある外観とワイドトレッド化を実現している」と岩崎氏。ルーフは全車カーボンルーフで、「軽量化だけでなく低重心化にも寄与している」と語る。

ホイールはフロントが19インチ、リアは20インチと前後異形サイズを採用。ブレーキは軽量化された6ポッドMコンパウンドブレーキを標準装備。オプションでゴールドキャリパーを備えた標準よりも軽量となるMカーボンセラミックブレーキが用意される。
BMW M3BMW M3コンペティションBMW M4コンペティション
インテリアは、「基本的にベースとなる3シリーズ、4シリーズと共通」と岩崎氏。全車ブラックのエクステンドメリノレザーを貼ったMスポーツシートが標準。その他、カラーバリエーションとしてオレンジやブルーさらにシルバー、フルメリノレザーやインディビジュアル内装も選択可能だ。またオプションでMカーボンバケットシートも選択することが出来る。これは、「シートの各所を肉抜きすることで、標準のMスポーツシートよりも軽量化を図っている」とのことだ。
BMW M4コンペティションBMW M4コンペティションBMW M4コンペティションBMW M4コンペティション

サーキットをより意識した仕様も

エンジンは、3リットル直列6気筒ツインターボエンジン“S58型”を搭載。出力はM4ベースモデルで480ps、550Nm。コンペティションは510ps、650Nmだ。トランスミッションはM4ベースモデルのみ6速マニュアルトランスミッションを搭載。それ以外のコンペティションモデルには8速Mステップトロニックオートマチックトランスミッションが採用された。これにMスポーツディファレンシャルが組み合わされる。
BMW M3コンペティションBMW M3コンペティション
安全装備では3眼カメラとセンサーを使用したハンズオフ機能付きのドライビングアシストを標準装備。「これだけのスポーツモデルではあるが日常遣いや友達や家族とのロングツーリングにも対応できる安全性能を備えている」という。

一方でM3やM4を購入するユーザーの中には、ドライビングアシストに邪魔されたくないという考えの方も多いだろう。そういったニーズに応えるため、コンペティションモデルには、トラックパッケージを用意。これは、ドライビングアシストやアクティブプロテクションといった安全運転支援機能を一切排除。MカーボンバケットシートやMカーボンセラミックブレーキ、標準よりも軽量な鍛造ホイールなどを組み合わせることで、コンペティションモデルに対して軽量化。岩崎氏は、「サーキットなどのスポーツ走行に特化したグレードとしている」と述べる。
BMW M3コンペティションBMW M3コンペティション
タイヤについてもオプションで、スポーツタイヤではなく、よりサーキット走行などに適したトラックタイヤも選ぶことも出来ることから、「まさにサーキットスペシャルといえるような仕様だ」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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