MINIのEV『クーパーSE』に改良新型、表情刷新…欧州発表

フロントグリルを大型化

新デザインのコックピット

1回の充電での航続は最大234km

MINI クーパー SE 改良新型
MINI クーパー SE 改良新型全 19 枚

MINIは2月10日、MINI『ハッチバック』のEV、MINI『クーパーSE』(MINI Cooper SE)の改良新型を欧州で発表した。

MINIクーパーSEは、MINIシリーズに使われる「クーパーS」に、EVを示す「E」を組み合わせたネーミングとなる。ベース車両のMINIハッチバックは2021年1月、欧州で改良新型が発表されており、EVのMINIクーパーSEにも、同様の改良が施された。

フロントグリルを大型化

エクステリアは、フロントを中心に変更を受けた。新デザインのフロントグリルは、従来よりも下方向に大型化されており、バンパーの下側まで延ばされた。最新のLEDテクノロジーを取り入れたヘッドライトを標準装備する。ナンバープレートホルダーとしても機能する中央のバンパーストリップは、従来のブラックからボディ同色に変更された。

MINI クーパー SE 改良新型MINI クーパー SE 改良新型

側面では、サイドスカットルとアルミホイールが新デザインだ。このサイドスカットルには、LEDウインカーが組み込まれる。リアは、バンパーが新設計となり、英国の国旗をモチーフにしたユニオンジャックデザインのLEDテールライトを標準装備した。リアのLEDフォグランプは、バンパーに組み込まれている。

改良新型には、マルチトーンルーフが新設定された。このマルチトーンルーフは、サンマリノブルー、パーリーアクア、ジェットブラックなど、色のグラデーションが特徴だ。新しい塗装技術の「ウェットオンウェット」塗装プロセスによって、3つのカラーシェードを生み出すことが可能になったという。ピアノブラック仕上げのエクステリアを選択することもできる。テールゲートには、EVであることを示す黄色いアクセントが施される。

MINI クーパー SE 改良新型MINI クーパー SE 改良新型

新デザインのコックピット

インテリアは、コックピットのデザインが変更された。ダッシュボードは、エアアウトレットなどが新デザインだ。マルチファンクションボタンを備えた新設計のスポーツレザーステアリングホイールには、ヒーターが初めてオプション設定された。このスポーツレザーステアリングホイールは、キーパッドの構造が見直され、音声や通話機能、音声制御、先進運転支援システム(ADAS)の操作性が向上しているという。

MINI クーパー SE 改良新型MINI クーパー SE 改良新型

ドライバー正面の5インチのカラーディスプレイには、多機能インストルメントディスプレイが装備された。センターメーターパネルには、新しいハイグロスピアノブラックサラウンド、8.8インチディスプレイ、最新のグラフィックスディスプレイを標準装備している。

デジタルディスプレイには、バッテリーの充電レベル、ドライブモード、運転支援システムの状態などの情報が表示される。さらに、航続やEVシステム、外気温、交通標識認識、矢印によるナビゲーションなども表示される。

MINI クーパー SE 改良新型MINI クーパー SE 改良新型

「MINI コネクテッド」サービスには、ナビゲーションシステムなどが含まれている。ナビゲーションマップには、充電レベルに応じた航続を表示することができる。ルート案内が開始されると、最短ルートが表示されるほか、電力消費を最小限に抑えるグリーンルートも提案される。また、「eDrive」スクリーンには、現在のエネルギーの流れと航続に関する情報を表示する。さらに、快適機能を無効にしたり、回復力を高めたりするなど、航続を伸ばす方法を提示する。

1回の充電での航続は最大234km

MINI クーパー SE 改良新型MINI クーパー SE 改良新型

電気モーターは、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。0~60km/h加速は3.9秒、0~100km/h加速は7.3秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、150km/hに制限される。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で234km(WLTP計測)を確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

MINI クーパー SE 改良新型MINI クーパー SE 改良新型

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。

加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

MINI クーパー SE 改良新型MINI クーパー SE 改良新型

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ルノー『キャプチャー』新型、4月4日デビューへ
  2. 【スバル レヴォーグレイバック 新型試乗】「アウトバック」以来、30年にわたる挑戦の成果…諸星陽一
  3. 東京E-Prix 市街地コースは臨海都心に準備…フォーミュラE[写真32枚]
  4. ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
  5. メルセデスベンツ、新型パワートレイン搭載の「GLA180」発売…高性能モデルAMG「GLA45S」も追加
  6. シトロエンが新型SUVクーペ『バサルト・ビジョン』を発表 南米で2024年内に発売へ
  7. 日産『エルグランド』一部仕様変更、安全装備を強化
  8. ホンダ『フリード』次期型予想に注目! ボディ拡大? デザインは?…土曜ニュースランキング
  9. 電気自動車のF1「フォーミュラE」、東京で来年3月30日開催正式決定[新聞ウォッチ]
  10. メルセデスベンツ『Gクラス』改良新型…449馬力の直6ツインターボ搭載、表情も変化
ランキングをもっと見る