ドゥカティ(Ducati)は2月16日、ライダーが着用するエアバッグ内蔵の「ドゥカティ・スマートジャケット」を欧州で発表した。
ドゥカティは、ライダーの安全への取り組みを継続している。二輪車のアクティブセーフティシステムの開発に加えて、ドゥカティはライダーのジャケットにも大きな注意を払っている。今回、ダイネーゼと共同で、ドゥカティ・スマートジャケットを開発した。ドゥカティ専用のグラフィックを備えた仕様となっており、ダイネーゼの「D-air」と呼ばれるエアバッグテクノロジーを採用したノースリーブベストだ。
ドゥカティ・スマートジャケットは、MotoGPライダーのレーシングレザーに使用されている素材の研究と技術のおかげで、高いレベルの安全性を持つという。男性用と女性用があり、すべてのライダーに適するように設計されている。
ドゥカティ・スマートジャケットは、1秒間に1000回データを分析する電子制御ユニットによってコントロールされる。電子制御ユニットは、スライドや追突、他の物体との衝突、停車中の衝突などの危険な状況を検出し、ライダーの保護システムを作動させる。
エアバッグ内蔵の「ドゥカティ・スマートジャケット」ダイネーゼが特許を取得したインナーマイクロフィラメントを備えたベストの構造のおかげで、エアバッグはジャケットの表面全体に沿って均一に膨らみ、体を包み込む。ドゥカティ・スマートジャケットは、軽量で実用的なデザインとし、簡単に折りたたんでサイドバッグやバックパックに収納できる。バッテリーの持続時間は26時間で、USBソケットから充電できる。
ドゥカティ・スマートジャケットは、2021年の「ドゥカティ・アパレルコレクション」とともに、全世界の販売店で購入できる。なお、使用する前に、デバイスを登録してシステムをアクティブ化する必要がある、としている。
エアバッグ内蔵の「ドゥカティ・スマートジャケット」