ルノー初のSUVクーペ『アルカナ』登場…3月10日から欧州で受注開始

プレミアムブランドが主流のSUVクーペ市場に参入

9.3インチの縦長タッチスクリーン

3種類のハイブリッドパワートレイン

ルノー・アルカナ
ルノー・アルカナ全 32 枚

ルノーグループは3月4日、ルノー初のSUVクーペの『アルカナ』(Renault Arkana)の欧州受注を、3月10日に開始すると発表した。フランス本国でのベース価格は、2万9700ユーロ(約385万円)と発表されている。

プレミアムブランドが主流のSUVクーペ市場に参入

アルカナは、ルノー初のSUVクーペ。SUVクーペは、メルセデスベンツ、BMW、アウディなど、プレミアムブランドが主流だ。ルノーはこれらのプレミアムブランドよりも車両価格を抑えながら、SUVクーペ市場に参入した。車名のアルカナとは、秘密を意味する「ARCANUM」に由来する。アルカナは、Cセグメントに属する新型クロスオーバー車となる。

アルカナの外観デザインは、緩やかに傾斜したルーフライン、高い位置に配されたウエストライン、幅広くボリューム感のあるバンパーが特長だ。CシェイプのLEDヘッドライトは、ルノーデザインのDNAを表現するものとした。

186mmの最低地上高、ワイドなホイールアーチ、17インチのタイヤ&ホイールを採用した。SUVクーペのデザインは、ボディサイドのクロームやパノラマガラスルーフによって強調されている。ボディサイズは、全長4568mm、全幅1821mm、全高1571mm、ホイールベース2720mmとした。ルノー・アルカナルノー・アルカナ

9.3インチの縦長タッチスクリーン

インテリアは、触れて心地よい素材や、新しいマルチメディアシステムの「マルチセンス」などを採用する。スペース、品質、モダンさ、快適さを追求している。

センターコンソールには、Apple 「CarPlay」、グーグル「Android Auto」に対応したルノー「イージーリンク」マルチメディアシステム用の9.3インチの縦長デザインのタッチスクリーンを装備した。ドライバーは実用的で使いやすいアプリケーションにより、多くのコンポーネントをカスタマイズできる。

マルチセンス技術により、8種類の照明色が切り替えられる。ドライバー正面には、最大10インチのインフォメーションディスプレイが装備できる。荷室容量は、シートが通常の状態で508リットルとし、後席を折り畳めば、最大で1333リットルに拡大する。ルノー・アルカナルノー・アルカナ

3種類のハイブリッドパワートレイン

アルカナのパワートレインには、ルノーグループが開発したハイブリッド技術、「E-TECH」を設定する。E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、多くの特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用する。

アルカナのE-TECHシステムは、新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つの電気モーター、マルチモードギアボックス、蓄電容量1.2kWhの230Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力145psを発生する。

E-TECHのハイブリッドパワートレインでは、市街地走行の最大80%をEVモードで走行することが可能だ。市街地走行ではエンジン搭載車に比べて、燃費を最大40%向上させるという。ドライバーはマルチセンスの設定を切り替えて、走行モードを選択できる。日常走行向けの「マイセンス」、低燃費志向の「エコ」、エンジンのパワーを重視した「スポーツ」の3種類が用意される。

アルカナには、フルハイブリッドとともに、効率的な1.3リットル直列4気筒ガソリンターボ「TCe」エンジンを核としたマイルドハイブリッドも設定される。 最大出力は140hpと160hpの2種類が用意され、トランスミッションはデュアルクラッチの「EDC」となる。

このエンジンには、12Vリチウムイオンバッテリーとオルタネータースターターシステムを備えたマイルドハイブリッドを組み合わせる。マイルドハイブリッドテクノロジーは、減速中のエネルギーを電気に変えて回収し、バッテリーに蓄電する。そして、加速などの際に、バッテリーの電力がエンジンのパワーをアシストする。 ルノーは、燃費とCO2排出量を削減し、エンジンの再始動をスムーズにし、運転の快適性を高めた、としている。
ルノー・アルカナルノー・アルカナ

《森脇稔》

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