ドゥカティ『スクランブラー』に米オフロードレース優勝記念車…世界800台限定

米国で最も権威のあるオフロードレースとされる「Mint 400」

Mint 400参戦車のカラーリングを再現

完全に新設計された専用シート

ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス
ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス全 8 枚

ドゥカティ(Ducati)は3月11日、『スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス』をデジタルワールドプレミアした。

米国で最も権威のあるオフロードレースとされる「Mint 400」

ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス

このバイクは、『スクランブラー・デザートスレッド』をベースに、チャレンジ精神を持ち、ワイルドなオフロードライディングを好む人々のために開発された。「スクランブラー ドゥカティ」と米国のアパレルブランド、「ファストハウス(Fasthouse)」のコラボレーションで参戦したオフロードレースで優勝したことを記念して、3月末から全世界で800台が限定発売される予定だ。

2020年には、両ブランドがパートナーを組み、米国で最も古く、最も権威のあるオフロードレースとされる「Mint 400」に参戦した。Mint 400は、毎年3月に開催され、80以上のクラスに550以上のチームが参戦し、ラスベガスの丘陵地帯にある過酷な砂漠コースで、2日間の激戦が繰り広げられる。

ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス

Mint 400には2020年、新たにフーリガンクラスが追加された。このフーリガン・オープンクラスに、「ファストハウス・スクランブラー・ドゥカティ」ライダーのジョーダン・グラハム選手が参戦した。パイクスピークで勝利を収めたSpider Gripsチームが、スクランブラー・ドゥカティMint 400プロジェクトをサポート。同選手は、『スクランブラー・ドゥカティ・デザートスレッド』を駆り、4時間45分35秒でフィニッシュラインを通過した。2位のライダーを45分引き離して、フーリガン・オープンクラスで優勝を果たしている。

Mint 400参戦車のカラーリングを再現

ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス

スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスのフレームには、800台限定を示すシリアルナンバーが刻印されたアルミ製フレームが装着される。スチールパイプ・トレリスフレームのカラーはドゥカティレッドとした。

カラーリングは、Mint 400に参戦したバイクのデザインを再現している。ブラックとグレーをベースに、幾何学的なデザインを採用したタンクには、スクランブラーのロゴと、ファストハウスのロゴが配置された。オフロード走行用に特別に設計されたシャシー、ヘッドライト、ハイマッドガード、スキッドプレートも採用している。

ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス

スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスには、ブラック仕上げのスポークホイールを装着する。サイズは、フロントが19インチ、リアが17インチだ。タイヤはピレリ製「スコーピオン・ラリーSTR」を履く。このタイヤは、オフロードタイヤとエンデューロストリートタイヤのパフォーマンスを兼ね備えているという。サイズは、フロントが120/70R19、リアが170/60R17だ。フロントとリアのマッドガードは、ブラック仕上げとした。

完全に新設計された専用シート

ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス

また、ハイマウント・フロントフェンダーと、エクステンディド・リアフェンダー、ハイプレートホルダーを採用した。可変断面ハンドルバーや46mm径フロント・フォークと200mmのストロークを備えたKYB製アジャスタブルサスペンションも装着している。

完全に新設計された専用シートが導入された。シートの高さは860mmだ。あらゆる状況で快適なライディングポジションを実現するため、滑り止めが施されたシート地を採用している。取り外し可能なラバーパッドを備えたオフロード風フットペグも装備された。

ドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスドゥカティ・スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウス

スクランブラー・デザートスレッド・ファストハウスのエンジンは、スクランブラーの2021年モデルと共通だ。排気量803ccのL型2気筒「デスモドロミック」ガソリンエンジンは、73hp/8250rpmの最大出力と、6.75kgm/5750rpmの最大トルクを発生する。排出ガス中の有害物質を規制するユーロ5基準に適合させた。ステンレス製エグゾーストシステムも装備している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
  7. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  8. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  9. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  10. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
ランキングをもっと見る