BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント、最新版を発表…新世代「iDrive」と連動

最新版は乗員の意図に応じて作動

無線ソフト更新で新機能をインストール

「BMW デジタルキー・プラス」と「BMW ID」が連携

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新版
BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新版全 9 枚

BMWグループ(BMW Group)は3月15日、最新の「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を発表した。

BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタントは、AI (人工知能)技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となるテクノロジーだ。音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にするほか、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおけるパートナーとしての役割を担うことが可能だ。

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントでは、ドライバーがシステムの名前を自由に付けることができる。例えば、BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタントを起動する際、「オーケー、BMW」だけでなく、呼びかける言葉を任意に設定することを可能にしている。

最新版は乗員の意図に応じて作動

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新版BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新版

最新のBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントでは、新世代のBMW「iDrive」と連動して、新たな機能が導入された。BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新バージョンでは、基盤となるデータと情報量を拡大したことにより、デジタルアシスタントがいっそうインテリジェントになっただけでなく、乗員の意図に応じて作動するようになった。乗員といつどのように通信するかを決定する際に、車両とその周辺の状況を考慮に入れることができるという。

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、乗員が話しかけると、アニメーションとともに、関連情報をディスプレイ全体に表示する。BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントは、乗員の誰が話しているのかを識別し、その乗員に近い画面に情報を表示する。BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント向けに専用設計されたウィジェットにより、他の設定や提案に素早くアクセスできるという。

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新版BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新版

無線ソフト更新で新機能をインストール

BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最新版では、BMW iDriveの開発が進むにつれて、新しい機能と新しい表現形式を学習する。これらの新機能は、リモートソフトウェアアップグレードによって、定期的に車両にインストールされる。

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新世代のBMW iDriveを使用すると、「BMW ID」に基づいてユーザーエクスペリエンスのパーソナライズを強化することができる。将来的には、さらにパーソナライズされた設定をBMW IDに安全に保存し、車両間で転送することも可能にする。PINコードを作成するか、特定のキーにBMW IDを関連付けて、他の車両ユーザーが個人データにアクセスできないようにすることもできるという。

BMW IDがロードされると、ドライバーは「MyBMW」アプリにアップロードできるカスタマイズされたプロフィール画像などを受け取る。BMW IDが関連付けられたキーを使用して、または車両内のBMW IDを選択することによってアクティブ化されると、個人設定がすぐに反映される。

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「BMW デジタルキー・プラス」と「BMW ID」が連携

「BMWデジタルキー」の進化版として、Appleと共同開発された「BMW デジタルキー・プラス」も、BMW IDと連携する。Appleは、空間認識のための超広帯域無線(UWB)テクノロジーに基づいた新世代のデジタルキーを実用化した。これは、U1チップによって実現するもので、ポケットやバッグからiPhoneを取り出さなくても、ロックを解除できるようになる。

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BMW デジタルキー・プラスは、Apple と共同開発されており、iPhoneのU1チップに搭載されているUWBテクノロジーに基づいている。これは、可能な限り最高のセキュリティを備えた非常に正確なローカリゼーションを特長とする短距離、高帯域幅のデジタル無線技術であり、UWBによって、無線信号が妨害または傍受される「リレーアタック」が不可能になるという。AppleとBMWは、CCC(カー・コネクティビティ・コンソーシアム)と緊密に協力して、UWBの「デジタルキー・バージョン3.0」を確立し、自動車業界にグローバルスタンダードを提供していく。

BMW IDの個人設定が読み込まれ、ドライバーが車両に乗り込んでいる間に、ドライバーのスマートフォンとの接続が確立される。通話中の場合は、車両のマイクとスピーカーにシームレスに転送される。一方、コントロールディスプレイには、乗員に役立つ提案や情報を含めたウェルカムウィンドウが表示される、としている。

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《森脇稔》

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