西武鉄道(西武)は4月26日、東京都新宿区内の西武新宿駅と東京地下鉄(東京メトロ)丸ノ内線新宿駅をショートカットする地下通路の整備へ向けた具体的な検討・協議に着手すると発表した。
この地下通路は、東京都新宿区が2018年3月に策定した「新宿の拠点再整備方針」の一環として計画された「新宿駅北東部地下通路線」と呼ばれるもので、今回、その都市計画手続きが開始されたことを受け、実現へ向けて動き出すことになった。
計画では、西武が事業主体となり、新宿サブナードとメトロプロムナードとの間に南北約140mの地下通路を設ける。これにより現在、約11分を要している西武新宿駅地下階出入口~メトロプロムナード接続部間の移動時間が約5分にまで短縮されるという。現在、地下通路で両駅を乗り換えようとすると、東側へ迂回するような形になり、急ぐ人は地上を行き来することになる。
工期は未定となっているが、西武ではこの通路を通して「まちとまち、駅とまちの回遊性を向上」「歩行者ネットワークの重層化により歩行者流動を分散化」「西武新宿駅~新宿駅(JR線・東京メトロ丸ノ内線)の乗換利便性を向上」を図れるとしている。
西武新宿駅改札