【WRCラリージャパン】新生、待望のスタートを果たす…2022年シーズン最終戦

2022年WRC最終戦「ラリージャパン」が始まった(豊田スタジアムでのセレモニアルスタートの模様)。
2022年WRC最終戦「ラリージャパン」が始まった(豊田スタジアムでのセレモニアルスタートの模様)。全 8 枚

11月10日、2022年世界ラリー選手権(WRC)最終第13戦「ラリージャパン」が競技開始を迎え、12年ぶりの日本開催、愛知・岐阜では初開催となる一戦が、待望のスタートを果たした(競技最終日は13日)。

2022年WRC最終戦「ラリージャパン」が始まった(豊田スタジアムでのセレモニアルスタートの模様)。2022年WRC最終戦「ラリージャパン」が始まった(豊田スタジアムでのセレモニアルスタートの模様)。

コロナ禍の影響等もあり、実現までに数年の“足踏み”を経ることにもなった新生ラリージャパンが、ついに“リアルスタート”へと漕ぎ着けた。WRCが日本で開催されるのは北海道開催時代以来12年ぶりで、愛知・岐阜では初開催。ターマック戦(舗装路戦)の「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」は今季のWRC最終戦(第13戦)である。

この日はシェイクダウンと呼ばれる試走的な走行セッションと、豊田スタジアムでのセレモニアルスタート、そして最初の競技区間(スペシャルステージ=SS)である「SS1:Kuragaike Park」が実施された(SS1はナイトステージ)。

2022年WRC最終戦「ラリージャパン」が始まった(豊田スタジアムでのセレモニアルスタートの模様)。2022年WRC最終戦「ラリージャパン」が始まった(豊田スタジアムでのセレモニアルスタートの模様)。

参戦は36台で、トップカテゴリーである「Rally 1」規定のマシンは9台が登場(トヨタ4台、ヒョンデ3台、Mスポーツ・フォード2台)。SS1では「トヨタ・GRヤリス・ラリー1・ハイブリッド」を駆る#1 セバスチャン・オジェ(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)が首位となるタイムを記録している(オジェは2013~18、20~21年WRC王者。今季はパートタイム参戦)。

Rally 1で戦う唯一の日本人ドライバー、#18 勝田貴元(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generation/マシンはトヨタ・GRヤリス・ラリー1・ハイブリッド)は7位のタイムだった。

凱旋ラリーの#18 勝田貴元には大きな期待がかけられる。凱旋ラリーの#18 勝田貴元には大きな期待がかけられる。

SSをまだひとつ終えただけで、戦いは始まったばかり(SS1ではRally 1勢の9台が3.1秒差以内、首位オジェのタイムは2分07秒0)。SS2~SS7が実施される予定の翌11日が実質的な競技初日と見ることもでき、久々のWRC日本開催戦は12日(SS8~SS14)、13日(SS15~SS19)と続いていく。

なお、SS1では出走順21番目だった#31 新井敏弘(シトロエンC3・ラリー2)のクラッシュがあり、その後の走行がキャンセルされるという波乱も起きた。新井敏弘は2005年と2007年の2度、当時WRCの“セカンド選手権”だったPWRC(プロダクションカーWRC)でチャンピオンになった経歴を有し、近年は全日本ラリー選手権(JRC)を主戦場にしている日本有数のラリースト(やはり今回のラリージャパンに出場している新井大輝の父)。

凱旋ラリーの#18 勝田貴元には大きな期待がかけられる。凱旋ラリーの#18 勝田貴元には大きな期待がかけられる。

前述のようにRally 1勢の9台はSS1の走行を終えていたわけだが、#31 新井より後にSS1を走行する予定だったドライバーたちには、規定により2分24秒8というタイムが与えられたようである。

トヨタは既に今季のタイトル独占を決定済み(今季のドライバーズチャンピオンは#69 カッレ・ロバンペラ=SS1は5位のタイム)。今季が素晴らしいシーズンだっただけに、この最終戦、復活新生の母国戦を落とすわけにはいかない状況になっているともいえるだろう。トヨタがまさしく有終の美を飾るための最後の試練となる戦いが、11日から本格化する。

#18 勝田貴元(GRヤリス・ラリー1・ハイブリッド)#18 勝田貴元(GRヤリス・ラリー1・ハイブリッド)

(*本稿の順位、内容は11日午前2時の段階での掲示、情報等に基づく)

《遠藤俊幸》

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