公道レースでの死傷事故、関係者を共同危険行為で書類送検

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今年5月に北海道富良野市内の道道で発生した乗用車の単独衝突事故について、北海道警は22日、事故は複数台のクルマによる暴走中に発生したとして、事故を起こしたクルマと競争していた別の乗用車を運転していた23歳の男を道路交通法違反容疑で書類送検した。

北海道警・富良野署によると、問題の事故は2013年5月25日の午前0時15分ごろ発生している。富良野市字南大沼付近の道道(片側1車線の直線区間)を走行していた乗用車が道路左側ガードロープに衝突。この弾みで道路右側の路外に逸脱し、運転していた赤平市内に在住する18歳の少年が全身強打で死亡。同乗者1人も軽傷を負った。

事故を起こしたクルマは高速度で走行していたとみられ、警察が調べを進めたところ、事故直前まで別のクルマと競争。反対車線も使って横並びで約10kmに渡って走行し、一時は制限速度を大幅に上回る160km/hまで加速するなど、「公道レース」をしていたことがわかった。

事故前日までに通信アプリ「LINE」を使って「クルマ好き集れ」などの投稿が行われ、死亡した少年はこれに応じて集った富良野市内に在住する23歳の男と競争していたという。道内在住の約30名が応じ、面識がないまま集団での暴走行為に参加していた。

警察では競争相手の男を道交法違反(共同危険行為)容疑で書類送検。死亡した少年も被疑者死亡で書類送検。捜査を終結した。

《石田真一》

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