ファイアストンピンチ、ついに社内からも実態の暴露が…

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ファイアストンのリコール問題を巡って、ファイアストン社は早くも訴訟に対する準備を始めたようだ。これはファイアストンの元従業員で、退職まで同社のタイヤ開発に関わっていた社員の一人が「今回リコール対象となったタイヤは、製造に際して古く乾いた材料を使っていたことが剥離の原因につながった」と、フロリダ州で記者会見を行ったためだ。

この会見の中で「欠陥タイヤの材料に使われた合成ゴムなどの化合物が乾燥しすぎていたため、ゴム製のタイヤのトレッド(接地面)とスチール・ベルテッド・ラジアル・タイヤ内部の鋼鉄製ケーブルを接合する化学結合が弱くなった」と発言したことから、ファイアストンの関係者が結果を知った上で生産を続行していたのではないか、という疑問が消費者団体の間で持ち上がった。この場合、ファイアストン側は製造物責任者法(PL法)の対象となり、高額な賠償金の支払いは免れない。

これ以外にも複数の社員が様々な証言を行う可能性があり、ファイアストンの敵は外だけではなく、会社内部にも存在したことで、今後の対応に苦慮させられることは間違いない。

《石田真一》

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