【クルマで録画DVD再生】他社製DVDレコーダーでも再生テスト

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
【クルマで録画DVD再生】他社製DVDレコーダーでも再生テスト
【クルマで録画DVD再生】他社製DVDレコーダーでも再生テスト 全 5 枚 拡大写真

まず、製品企画のeビークルカンパニー ビジネス戦略部商品企画1課プロダクトプランナーの塚田武志氏が『MEX-R1』のコンセプトを次のように説明してくれた。

「MEX-R1は、ソニーが満を持して発売したDVDマルチディスクプレーヤーです。家庭のCDプレーヤーがほとんどDVDマルチディスクプレーヤーになったと同様に、車内の光学ドライブもマルチディスクプレーヤー化されていくと考えています」

「したがって、MEX-R1はマルチディスクプレーヤーの裾野を広げるという意味合いで作ったモデルです」

MEX-R1のポイントは、家の中でDVDレコーダーで録画したディスクも、クルマの中でシームレスに扱えるようにしたということ。

DVDのマルチディスクフォーマットに対応し、車載機では初となるCPRM(デジタル放送録画ディスクの再生)に対応しているのが最大の特徴。つまり、DVDレコーダー(ソニー製品で言えば「スゴ録」)で撮ったデジタル放送の番組をそのまま再生できるのだ。

塚田氏は、「ソニーはカーオーディオ専用のメーカーと違い、車載のDVDプレーヤーだけでなく、家庭向けのDVDプレーヤーも作っていることから、家とクルマは同じプラットフォームというか、当然つながるプラットフォームであるべきと考えています」と強調した。

MEX-R1では、最新世代のICを駆使して作られているという。設計者のソニーイーエムシーエスのeV設計1部設計3課統括係長の加藤直樹氏は、「DVDプレーヤーに使っているICは、簡単に説明するとDSP(デジタル信号処理回路)のお化けのようなもの」という。

「機能は、ハード部分で決まるところもあるが、ほとんどはソフトで決まります。他社でも同じICを使っているメーカーもありますが、搭載機能は全く違うものになります」と解説した。

また加藤氏は、「最新のICを統合することで、機能は増えるのに値段は下がるし、音質も上がる」というメリットがあり、「このICで出来ることは、ほぼ引き出している」と価格を超えた機能と音質を目指したと語る。

MEX-R1は、ほかの部署が作ったDVDのノウハウが8割、クルマへの対応が2割で作られている。したがって、カーエレクトロニクス部門は、1から作る必要がないのだ。

この点について、加藤氏は「AV機器や家電も作っている、ソニーの強みです」と語る。他部署との連携も頻繁に行っているとのこと。

各種DVDメディアの動作検証は、同社のスゴ録シリーズのラインアップをはじめ、他社製DVDレコーダーの売れ筋製品も購入してテストしたという。加藤氏は「ソニー製品で録画したDVDは再生できて当たり前。他メーカーの主要製品についても検証している」とコメント。

さまざまなDVDの規格があることについては、「例え、ユーザーがDVDの規格について知らないとしても、記録したDVDが再生できないのではいけない」と規格乱立のメーカーの都合をユーザーに感じさせない商品に仕上げる必要性を強調する。

《高柳政弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る