【ボルボC70 セーフティリポート】オープンボディゆえの衝突安全デバイス

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【ボルボC70 セーフティリポート】オープンボディゆえの衝突安全デバイス
【ボルボC70 セーフティリポート】オープンボディゆえの衝突安全デバイス 全 3 枚 拡大写真

ところで、“ボルボといえば安全”と、そうしたイメージを抱く人は少なくないだろう。そして、そんな思いを抱く人の期待に沿うかのようにボルボではフランクフルトでの発表後に、スウェーデン本社でこの新型『C70』を主な題材として用いる『セーフティセミナー』を開催した。

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デザイン上では「まずはクーペの状態をイメージして開発を行なった」という新しいC70。だが、フルオープンとなるこのモデルの場合、何とも凝った動きでトランク内に格納される3分割式のルーフを“強度部材”として用いることはできない理屈でもある。

というわけでこのクルマの場合、ボディ骨格構造を念入りに設計することはもとより、安全デバイスに関しても興味深い提案が示されている。例えばそれは、「世界初」を謳うドアマウント方式のインフレータブル・カーテンであったり、転倒時はもちろん被追突時にも効力を発揮するというポップアップ式のロールオーバー・プロテクションバーであったり、という具合だ。

胸部と腰部を保護するサイドエアバッグとはまた別に、ドア上部から上方に展開するデザインのインフレータブル・カーテンは「C70のための独自設計」とのこと。窓を開いたフルオープン時にも自立をして機能を果たすべくエア室を二重配列として剛性を高めているのも特徴だ。通常のエアバッグとは異なり、展開状態を5秒以上にわたって保持するというのも特筆点。これにより、一瞬の側面衝突だけではなく横転時にも頭部を保護しようというデザインなのだ。ちなみに、こうした横方向のエアバッグは後席には用意をされていない。その理由を、担当エンジニア氏は「後席は前席に対して車両中心線寄りにレイアウトされ、そのぶんボディでの衝撃吸収能力が高いため」と説明してくれた。(つづく)

《河村康彦》

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