【インプレ'06】伏木悦郎 トヨタ『カムリ』 世界ライバルと互角

試乗記 国産車
【インプレ'06】伏木悦郎 トヨタ『カムリ』 世界ライバルと互角
【インプレ'06】伏木悦郎 トヨタ『カムリ』 世界ライバルと互角 全 1 枚 拡大写真

『カムリ』には、価値観を強く揺さぶられる。本来、ボディサイズは走行環境とそこで育まれた価値観で決まる。単純に欲望レベルで捉えると、素直に“大きく立派に”を追求したクルマを否定するのは困難だ。

主戦場を北米に移し、そこでの商品性を追求してきたカムリが、典型的なアメリカンサイズになって久しい。北米ではつねにトップ争いを演じるベストセラーということもあって、今度の内外装の質感は格段に高められた。デザイン面での妥協もほとんど感じられなくなっている。

走りの印象は戸惑いを覚えるものだった。ボディと室内空間の余裕それ自体は、無駄と受け取られることもあるだろう。しかし、このカムリには投入されたエネルギーを実感できるデザインの勢いがある。

2.4リッター直4エンジンは実直に仕事をこなすタイプ。際立つ官能性はないが、常用域での走りの質感や乗り味に不満も不足もない。機能に徹した実用派の大型セダン。これはこれでありだと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆

伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。

《伏木悦郎》

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