『A6オールロードクアトロ』に乗り込むや、すぐ感じるのはインテリアのクオリティの高さ。デザイン、質感、タッチなど世界トップクラスだと思う。また、ラゲッジスペースを自由に区切ることができる「ラゲッジコンパートメント」もなかなか使い出のある機能である。
エンジンは3.2リッターV6と4.2リッターV8(それぞれ直噴)の2モデル。6速ATと組み合わされるため、3.2リッターでもパワーはじゅうぶんだ。
足まわりで特筆したいのは、全車に車高調整も可能なエアサスが備えられている点。高速道路では車高を下げ(燃費や安定性で有利)、別荘やスキー場近くの道のよくないところに来たら、車高を上げお腹をすらないような走りが可能だ。
4WDシステムも非常に優秀なクアトロシステムなので、車高調整機能を使いながらドライブすればオフロード走行もそれなりにこなせるほどで、一般道ではほとんど「無敵」といえるくらいの走破性を持つ。
しいて欠点を挙げれば、あまりにクオリティが高く、オフロードなどで使うのをもったいなく感じてしまうことくらいか?
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆
国沢光宏| 自動車評論家
学生時代から執筆活動を開始。現在、『CARトップ』、『ベストカー』などに寄稿する一方、AM/FM局でのパーソナリティ、WRC解説も行う。クルマ選びからドライビングテクニック、業界ニュースなど、広く深くが取材目標。