【ITS世界会議07】新しいクルマを買ってほしい…欧州代表

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【ITS世界会議07】新しいクルマを買ってほしい…欧州代表
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中国市場に熱い期待を抱くEU

10月9日、中国・北京で第14回ITS世界会議が開幕。会場である北京展覧館ではオープニングセレモニーが開かれ、各国の代表者たちが中国で初となったITS世界会議にコメントを寄せた。

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欧州からは欧州委員会、ERITICO-ITS Europe、欧州の自動車工業会にあたるACEAから代表が参列。欧州におけるITSの取り組みや、中国市場への熱い期待について述べた。

まず、最初に登壇したRosalie Zobel・欧州委員会 情報社会総局局長は、「交通需要の増加による『負のインパクト』を最小限にしなければならない」と強調。新興国を中心に自動車交通量が増加するなかで、ITSの実用化・普及への早めの取り組みが必要だと話した。

「欧州では、乗客の輸送の10%、モノの輸送の70%がクルマと道路によるものです。生活の質を高めるには、事故を減らす、環境負荷を軽減するなど、増加する自動車輸送への対応が不可欠です。ITSが、ドライバー教育など他の要素と相まって、こういった問題解決の糸口になると思います」(Rosalie Zobel氏)

一方、ACEAの事務局長であるIvan Hodac氏は北京市の交通事情の問題に言及し、今後さらに増加するであろう交通問題に対して、ITSを含めた包括的な解決策をいち早く導入すべきだと述べた。

「中国はアメリカに次ぐ世界第2位の自動車市場に成長し、その頂点を極めようとしています。しかし、その裏側を見てみますと、既存のインフラではこれから増加するクルマを抱えきることができない状態になっています」

「例えば、北京市ではピーク時間帯で道路の利用量は90%以上になっています。これは完全に渋滞によってクルマが止まってしまっている状態です。2006年の統計に記載されているだけで、9万人の交通事故死亡者が発生しており、43万人が負傷しています。さらに、(事故死亡者・負傷者数の)実情はもっと多いという数値を示している民間調査もあります。さらに自転車や歩行者の死亡件数は自動車の10倍にも達しています」

「ITSの普及はこれら交通問題を解決するひとつの手段ですが、ほかにも運転免許制度や教育制度の導入と改善、安全運転の啓蒙キャンペーンなど包括的に取り組んでいかなければなりません」

「さらに欧州の自動車産業の代表として中国に申し上げたいのは、『新しいクルマを買って、古いクルマと取り替えて欲しい』ということです。なぜなら、新型車は安全かつスマートな運転支援機能があり、クリーンだからです。安全性を考えた場合、新しいクルマを買うメリットは非常に大きい」

「しかし、“新しいクルマ”だから、すべて同じ安全性があるかというと、それもNoです。新型車への乗り換えを進めると同時に、安全基準を定義し、認証スキームを導入する必要があります。欧州では安全性を測るユーロNCAPがありますが、これの中国版となるC-NCAPを導入すべきです」

さらにHodac氏は挨拶の中で、欧州自動車業界が中国に対しITS分野で強調・支援していく姿勢であることを強く打ち出し、今後も協力体制を取っていくべきだと訴えた。

中国市場は欧州の自動車業界にとっても重要なマーケットであり、ITSで安全・環境分野の協力体制を敷くことは、欧州メーカーの中国におけるセールスで追い風になる。オープニングセレモニーにおける欧州勢の挨拶には、欧州のITS基準を中国に広げようという姿勢が色濃く滲んでいた。

《神尾寿》

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