【インプレ'08】松下宏 トヨタ『イスト』背伸びしたパッケージング

試乗記 国産車
【インプレ'08】松下宏 トヨタ『イスト』背伸びしたパッケージング
【インプレ'08】松下宏 トヨタ『イスト』背伸びしたパッケージング 全 1 枚 拡大写真

2007年に登場したクルマの中でもっともデキの悪いクルマを挙げろといわれたら、迷わず『イスト』を挙げる。どうにもこうにも長所を見つけるのが難しい。

アメリカばかりを向いて作られたために不必要なワイドボディ車になっていて、しかもシートが中央寄りに配置されたパッケージングのため、乗り降りするときにサイドシルに足が触れてズボンが汚れてしまう。これでは雨の日には乗れない。

ヴィッツ系のプラットフォームを使っているのに、SUV感覚を出そうとして不必要なサイズのタイヤを履いているから、乗り心地はゴツゴツしていて最悪のレベル。

このクルマから全車にSRSサイド&カーテンエアバッグを装着することにしたが、その車種で後席中央の3点式シートベルトとヘッドレストが装備されないのでは、安全をまともに考えていないと馬脚を現しているのに等しい。おまけに価格も高いので、誰にも勧められない。

■5つ星評価
パッケージング:★☆☆☆☆
インテリア/居住性:★★☆☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★☆☆☆☆
オススメ度:☆☆☆☆☆

松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. 軽ワゴンの走りを変える! ブリッツ、新型『ムーヴ』『ステラ』用スロコンとターボ車ブーストアップパーツを発売
  3. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  4. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  5. 横浜キャンピングカーショー2025…軽モデルから豪華輸入車まで、最新型が登場 10月18・19日開催
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る