香川県警は3月31日、香川県三豊市内の高松自動車道上り線で同27日に他車と衝突する事故を起こし、現場にクルマを放置したまま逃走していたとして、21歳の男をひき逃げなどの容疑で逮捕した。無免許運転の発覚を恐れて逃走したことを認めているという。
香川県警・高速隊によると、問題の事故は3月27日の午前7時5分ごろ発生した。三豊市高瀬町上勝間付近の高松自動車道上り線で、第1車線を走行していた軽トラックに対し、第2車線を走行してきた乗用車が衝突した。
この事故で軽トラックを運転していた37歳の男性が頚部打撲の軽傷を負ったが、クルマを運転していた若い男から「自分は免許を持っていないので警察に通報するのは勘弁してほしい」と告げ、示談を持ちかけてきた。男性がこれを拒否し、携帯電話で通報を開始すると、乗用車に乗っていた3人の男はその場にクルマを捨て、ガードロープを乗り越えて逃走した。
警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、31日になって愛媛県四国中央市内に在住する21歳の男が「あのクルマは自分が運転していた」として、愛媛県警・四国中央署に出頭。連絡を受けつけて駆けつけた同隊の隊員が自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ、無免許運転)の容疑で逮捕している。
調べに対して男は「無免許の発覚を恐れて逃げた」などと供述。容疑も大筋で認めている。警察では一緒に逃走した2人の男についても特定を急ぐ方針だ。