ナンバープレートカバー、取付は規制方向に…国交省

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ナンバープレートカバー、取付は規制方向に…国交省
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ナンバープレートカバーが付いたナンバーは、本当に読み取りにくいのか。ナンバープレートカバーの視認性実験は、埼玉県熊谷市にある交通安全環境研究所で午後8時近くから同10時まで続いた。

実験に参加した「ナンバープレート表示の視認性確保等に関する検討会」の委員の一人、鳥塚俊洋『JAFメイト』編集長はこう語った。

「色の濃いカバーは、カバーを付けないものに比べて明確にナンバーが読み取りにくかった。透明のカバーはそうでもないようには思う。ただ、透明のカバーだからといって付けることでメリットがあるとは、個人的には思えない」

テストコースは、日が落ちると、ほとんど周囲の明かりが届かない。闇に包まれた中の明かりは被験者が乗り込んだ乗用車のヘッドライトだけだった。この状況下での実験は、条件が厳しいのではないか。

法律はナンバープレートの視認性について、ほとんど具体的な規定を設けていない。現状では通達による運用で、一定の明るさでナンバープレートから20m離れて正対、ないし30度の位置から視認できることという規定があるだけだ。

しかし、歩行中と乗車中の2つの場面を想定した被験者はより現実の交通に近い。ナンバープレートを左30度の位置で観察する歩行者は、ちょうど歩道から車両を見る感じだ。また、乗用車に乗った被験者は、自分の車両を追い越されたときと同じだ。

「カバーを付けた車両が動かない状態の実験は、ナンバープレートを製造する業界団体が行っている。でも、それだけでは不十分という声が検討会であった」(国交省自動車情報課・西田茂樹課長補佐)

とっさにナンバーを読み取りたいと思う現実の状況下では、さらに条件が厳しい。実験によるデータは、カバーの取付規制に踏み出すものになると予想されるが、具体的な方針が公表されるのは、当初の予定より遅れて秋頃になるとみられる。

《中島みなみ》

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