【シトロエン C5 試乗】シトロエンがつくったスポーツカー…家村浩明

試乗記 国産車
【シトロエン C5 試乗】シトロエンがつくったスポーツカー…家村浩明
【シトロエン C5 試乗】シトロエンがつくったスポーツカー…家村浩明 全 4 枚 拡大写真
アッパークラスのシトロエン、なおかつ例のハイドロ・サス搭載モデルということで、超ゆったりモードのクルージング車というイメージを持つと大いに裏切られる……というか、勝手に先入観などを持って試乗してはいけないと、ヒソカに反省。

この『C5』をワゴンとセダン両方に乗っての発見は、これはシトロエンがつくったスポーツ車なのだということ。V6エンジンにしても、ドカッとしたトルクよりは高回転を好むタイプだし、ステアリングの直進付近での反応はきわめてクイック。そしてシートも硬く、何より足が、これがフランス車かというくらいに、ゆったりしてない。足は非スポーツモードである「オート」を選択できるのだが、これでも、たとえば『C6』が持つようなあの“揺りかご感覚”からは遠いものがある。

ただし、スポーツセダン&ワゴンとしてのまとまりなら、これは高水準。典雅きわまるデザインをぶっ壊すような、タイトでシャープなコーナリング性能。そして、それを知っているのはオーナーだけ……なんていうフクザツな楽しみを与えてくれるモデルは、たしかに、そんなにないかもしれない!

家村浩明|ライター
雑誌編集者を経て、1985年頃よりフリーランスで執筆活動を開始。時代を映す「鏡」としてのクルマに関心を持ち、歴史的考察や新型車の批評のほか、開発ドキュメントやモータースポーツを執筆テーマとしている。著書に『自動車コラム大全』、『ル・マンへ…レーシングNSXの挑戦』、『最速GT-R物語』、『プリウスという夢』など。

《家村浩明》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
  2. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  3. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
  4. 【シトロエン C4ハイブリッド 新型試乗】ハイドロ系ダンパーでも「薄味」なシトロエン…中村孝仁
  5. スズキ『クロスビー』改良新型、内外装を刷新…215万7100円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る