【VW ティグアン 試乗】気になるとすれば…日下部保雄

試乗記 国産車
【VW ティグアン 試乗】気になるとすれば…日下部保雄
【VW ティグアン 試乗】気になるとすれば…日下部保雄 全 9 枚 拡大写真

正直、これはお買い得だと思った。コミコミ360万円と言う数字は国産SUVにとっても脅威になる数字だ。2.0リットルの直噴ターボはパワフルだし6速ATと相まって実用燃費も優れている。

AWDはスタンバイタイプで、本格的なクロカンほどの駆動力はないが、遭遇するほとんどの路面では強力な走破性を発揮した。また下り坂制御のヒルディセントはアクセルにも連動して使いやすくなっているし、ヒルスタートも利便性が高い。

オンロードではSUVらしくないハンドルの応答性を見せるので、やや背の高い乗用車ぐらいの感覚で運転できる。これに後付けで装備するとすればナビぐらいだろうが、それでも400万まででは届かない。

気になるとすれば発進時に気を使うことだ。小さいとは言えターボラグがあって、それがためにスタートではアクセルを微妙にコントロールしなければならない。ましてオフロードを走るとなると、もう少し穏やかな発進性が求められる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
お勧め度:★★★★★

日下部保雄|モータージャーナリスト
学生時代よりモータースポーツに傾倒する。全日本ラリーチャンピオンシップAクラスチャンピオン、全日本ツーリングカー選手権ドライバーランキング10位という実績に加え、海外ではWRCの英国RACラリー連続参戦、入賞、ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レース入賞など、豊富な実績。モータージャーナリストとして四半世紀以上のキャリアを持つ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、AJAJ会長。

《日下部保雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  2. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  3. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
  4. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  5. インフィニティの中型SUV『QX60』、改良新型は表情一新…初の「SPORT」も設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る