【マツダ アテンザ 試乗】全方位進化でキャラクター薄まる…島下泰久

試乗記 国産車
【マツダ アテンザ 試乗】全方位進化でキャラクター薄まる…島下泰久
【マツダ アテンザ 試乗】全方位進化でキャラクター薄まる…島下泰久 全 5 枚 拡大写真

初代マツダ『アテンザ』は快活な見た目と走りで30 - 40歳代の若いユーザ−に支持されたが、新型はそれに加えて、セダン購買層の中心である50歳代以上まで取り込むことが至上命題とされたという。

エレガンスを強調した外観やクオリティ感を高めた内装には、まさにそうした狙いがよく表れている。

走りについても同様だ。電動アシストとされた軽い操舵感のステアリングを切り込むと、先代のような演出過多なほどの鋭さは感じさせず、しっとりとロールしながら正確無比に向きを変えていく。

2.5リットルとされたエンジンも取り立ててパワフルではないが、静粛性が高まりストレスなく踏んでいける。要するに質の高いスポーティ性を手に入れているといっていい。

目下の課題は、もっとも重視すべきセダンの乗り心地が今ひとつなこと。また全方位への進化がアテンザそのもののキャラクターを希薄にしている感があるのも気になるが、総じて見て、心地よく付き合えそうなクルマに仕上がっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

島下泰久│モータージャーナリスト。
クルマの基本である走りの楽しさから、それを取り巻く諸々の社会事象、さらには先進環境・安全技術まで、クルマのある生活を善きものにするすべてを守備範囲に、専門誌から一般誌、各種ウェブサイトなどに執筆。著書に『極楽ガソリンダイエット』(二玄社刊)。

《島下泰久》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. カスタムパーツが付け替え可能な高級トミカ、「日産 スカイライン25GT TURBO」11月発売
  5. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る