【VW ティグアン 試乗】ライバルがヤル気をなくす…森口将之

試乗記 国産車
【VW ティグアン 試乗】ライバルがヤル気をなくす…森口将之
【VW ティグアン 試乗】ライバルがヤル気をなくす…森口将之 全 5 枚 拡大写真

いかにもフォルクスワーゲンらしい実直商品。高めのフロントシートと四角いボディで見切りはバツグンにしやすいし、リアシートは広さも角度も文句なしで、先代から前席優先のパーソナルカー傾向を強めた『ゴルフ』に快適性で差をつけている。

つまりファミリーカーとしての能力はこちらが上。目黒区世田谷区あたりのセカンドカーとして多く見かけるようになりそう。『ゴルフプラス』を買った人は「もう少し待っていれば……」と痛感しているかもしれない。

固めの足回りと強靭なボディが生み出す緻密な乗り心地や正確なハンドリングもまたフォルクスワーゲンそのもの。2.0リットル直噴ターボエンジンとコンビを組むギアボックスがトルコン式6速ATなのもいい。都市部でのマナーはDSGより確実に上だから。

フニャっとしたタッチのブレーキ以外は、このブランドらしい確実感であふれている。そしてとどめはライバルのヤル気をなくす367万円という価格。いったいフォルクスワーゲンの為替レートはどうなっているの?

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

森口将之|モータージャーナリスト
1962年東京都生まれ。自動車雑誌編集部を経て独立。フランス車やイタリア車、ヒストリックカーなどスペックだけでは語りつくせないクルマや、コンパクトカーやディーゼル車など、生活に根づいたクルマの魅力をわかりやすい言葉で表現するのが身上。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. リアシートのない新型『ランドクルーザー250』発売!? 英国トヨタ工場で改造される“特別仕様”とは
  4. 幻のV12スーパーカーが100周年で復活か? SNSでは「クライスラーのイメージも変わる」と期待も
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る