【トヨタ SAI 試乗】「隠れハイブリッド」的存在感…森口将之

試乗記 国産車
SAI
SAI 全 6 枚 拡大写真
数年前からそこにあるようなスタイリングに、インパネ中央の張り出しを除けばオーセンティックなインテリア。トヨタブランドでは2台目のハイブリッド専用車は、全身で先進をアピールする『プリウス』とはあまりに対照的な姿をしている。

でもそれが『SAI』の狙いじゃないかと思う。速くて静かでスムーズで、流せばリッター30kmをマークするなど文句なしのハイブリッドシステムを、プレミアムでもアドバンスでもない専用ボディとのコンビで走らせるという「隠れハイブリッド」的存在感がむしろ個性的だと思ったのだ。

しかも室内は広いだけでなく、セダンボディを生かしてリアシートの高さや固さや傾きも理想に近い作りだし、プラムとベージュのカラーコーディネイトは新鮮でさえある。

エコ志向の16インチタイヤはトレッドが固いしグリップ力もほどほどだけれど、上級グレードにつく18インチならハンドリングだけでなく乗り心地も満足できる。セダンとしての基本性能も悪くない。エコカー界のスタンダードナンバーみたいなクルマだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★


森口将之|モータージャーナリスト
試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)など。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【DS N°8 新型試乗】ハンドリングはもはや「賢者」、フランス車の味わいを濃縮した極上の一台…南陽一浩
  2. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  3. 公道走行不可、メルセデスAMG最強「GT2エディションW16」発表…F1技術搭載で830馬力
  4. アストンマーティンのベビーカー、「ハイパフォーマンスな子育てを」…eggとコラボ
  5. 「めっちゃカッコよくない?」無限仕様の新型『プレリュード』が話題に、SNSではホイールにも「たまらない」の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る