「歩車間車両接近通知システム」をTRONSHOWで披露

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新型のユビキタス・コミュニケーター(UC)の画面に表示される車両接近アラート。UWBの利用により高精度の距離検出が可能
新型のユビキタス・コミュニケーター(UC)の画面に表示される車両接近アラート。UWBの利用により高精度の距離検出が可能 全 10 枚 拡大写真

青森県とYRPユビキタス・ネットワーキング研究所、東京大学坂村健研究所は、東京ミッドタウンで開催されている「TRONSHOW2010」で「歩車間車両接近通知システム」の屋内デモを実施した。

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歩車間車両接近通知システムは、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)などの走行音のきわめて小さい車両に起因する事故の未然防止に向けて、複数の周波数帯を利用して端末を持つ歩行者に対し車両の接近を通知するシステム。

本システムは青森市をフィールドに行っている経済産業省委託事業である「EV・PHV導入による低炭素地域モデル構築事業」の事業の一であり、電波の利用については総務省「ユビキタス特区」の認可を受け、実施している。11月には青森県立美術館の駐車場で実証実験が行われた。

歩行者と車両との通信にはUWB(Ultra Wide Band:超広帯域無線)を利用。UWB無線通信技術は、無線通信の一つで他の通信方式に影響が出ない程度の微弱な電波を広い帯域にわたって発信することで、高速通信と高精度の位置計測が可能。通信距離は最大で30m、誤差は30cm程度だという。

TRONSHOWのブースでは、UWBの発信器をダッシュボードに設置した三菱『i-MiEV』を置き、歩行者側の受信機(Bluetoothユニット)との間でUWBパルス信号を送受信。車両と歩行者との距離を計算し、Bluetoothを介して新型ユビキタス・コミュニケーター(UC)に車両との距離を通知する。一定の距離よりも近くなると、警告音を発する。

YRPユビキタス・ネットワーク研究所の松本久功氏は、「これまでは未認可の周波数帯を利用した実験は屋内のみに限られていたが、青森県がユビキタス特区の認可を受けたことで、屋外での実証実験が可能になった。このシステムの有用性を確かめるためにも実フィールドでの実験は非常に有効。11月に実施した実験では一般の方にも参加いただいたが、目の不自由な方やお年寄りにも好評だった」という。

一方で、「現状では車両と歩行者とで1対1の通信にしか対応していない。また、UWBは高い精度が特徴だが、特性として遮蔽物があると若干精度が落ち、電波の回り込みもしにくいので、今後の解決課題として挙げられる」と説明する。

なお、今回の実証事件で使われた新型UCは、従来型の情報端末然としたデザインから大きく変更されたiPhone風の外観が特徴。モノや場所を識別するために付与されるID番号である「ucode」を受信することで自動での情報表示が可能。また、ブラウザを搭載しており、パノラマビューワやナビゲーションブラウザ、またHTMLブラウザとしても利用が可能だ。

《北島友和》

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