日産 モータースポーツ 2010…FIA GT1世界選手権にGT-Rで正式参戦

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R35型GT-RのFIA GT1仕様。一見して、GT500仕様よりも市販GT-Rに近いデザイン
R35型GT-RのFIA GT1仕様。一見して、GT500仕様よりも市販GT-Rに近いデザイン 全 7 枚 拡大写真

横浜の日産自動車本社で10日、同社及びニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO、ニスモ)の今シーズンのグローバルモータースポーツの活動概要発表が行われた。SUPER GTの参戦体制と並んで目玉だったのが、日産が20年ぶりに挑む世界戦である、FIA GT1世界選手権への参戦に関しての発表だ。

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同カテゴリーは、昨年は欧州選手権として行われ、GT-Rも35号車として4戦にテスト参戦。GT1 - 4の4クラスがあり、今年からその内のトップであるGT1がFIA第4の世界選手権となった(GT2 - 4は従来通り欧州選手権)。今年はヨーロッパに加え、南米、アフリカ、中東などで全10戦を実施。近い将来はアジアや北米でも行われるとしている。日産として、同カテゴリーに参戦するコマーシャル効果などがあることを昨年のテスト参戦で確認できたことから、今年から本格参戦するという具合だ。

レースの運営は土日にそれぞれ1レースずつ行われるが、日曜の決勝の結果がポイントになるというルール。また、1レースはテレビを考慮して1時間という短めに設定されているが、ふたりのドライバーが交代で乗り込むのはSUPER GTと同じだ。ドライバー交代時にタイヤ交換は行えるが、給油は行われない。

そして特徴のひとつが、メーカーが直接参戦できないため、プライベーターにマシンを供給する形が採用されていること。そのため、日産は、イギリスの新設チームで日本の相撲にちなんだというSUMO POWER GTと、2000年設立でこれまで7勝を挙げているスイスのSWISS RACING TEAMの2チームに2台ずつ供給する(レギュレーションで同一車種は4台まで)。

ドライバーラインナップは、SUMO POWER GTの1台目には、2年前までSUPER GTに参戦していたミハエル・クルム(昨年の35号車もドライブ)と、イブシ銀のハコ乗りとして知られるピーター・ダンブレック(英)が乗る。もう1台は2名とも調整中。

SWISS RACING TEAMは、3号車が元F1ドライバーのカール・ヴェンドリンガー(オーストリア)と若手のヘンリ・モサー(チェコ)のコンビ。4号車はひとりが若手のマックス・ニルソン(スウェーデン)で決定しているが、もうひとりは調整中だ。SUMO POWER GTのカーナンバーに関しては、22と23で申請しているとした。

マシンは、GT500仕様と比べると、デザイン的には市販車に近いが、全長で80mm、全幅で145mm大型化している。エンジンは昨年までのGT500仕様よりも排気量が大きく、5.6リットルの「VK56DE」を搭載。馬力は約600hp(2010年規制)、トルクは約650Nmとなっている。タイヤは全車ミシュランを装着。そのほか、スペックは以下の通りだ。

全長/全幅/ホイールベース(mm):4730/2040/2780
トレッド前/後:1675/1710
車両重量:1250kg※
エンジン型式/排気量:VK56DE/5552cc
最大出力/最大トルク(Nm):600hp※/650以上
クラッチ:5.5"カーボントリプルプレート
ギアボックス:6速トランスアクスル
ブレーキ(前後ともに):6ピストンキャリパー/カーボン製ディスクおよびパッド
サスペンション前/後:ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
駆動方式:後輪駆動
ホイール(前後ともに):13.0J×18
タイヤ(前後共に)31/71-18
※2010年規制による

ライバル車に関しては、フォード『GT』、ランボルギーニ『ムルシエラゴ R-SV』、アストンマーティン『DBR9』、シボレー『コルベットZ06』、マセラティ『MC12』となる。6メーカーの各1車種ずつのみが参戦できるという規則があり、SUPER GTのように入り乱れる形にはならない。

テスト走行は先週からスタートされており、今月21日にはフランスのポール・リカールにて性能調整テストが実施される。3月1日にはFIAのあるパリのコンコルド広場にて、同カテゴリーの公式ローンチイベントが行われる予定だ。開幕戦は、5月2日のイギリス・シルバーストーン。

ドライバーのミハエル・クルムは、「レベルが高いカテゴリーですが、GT-Rなら絶対に自信があります。負けないようにがんばりますので、僕のことを忘れないでください(笑)」と、流ちょうな日本語で挨拶を行った。

《デイビー日高》

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