日産自動車は30日、横浜市のグローバル本社で会見を実施、志賀俊之COOは電気自動車(EV)『リーフ』の予約注文受付けを4月1日より開始すると発表した。本体価格については376万円からとなることが明らかにされた。
リーフは4月1日より予約受付けを開始、発売は今年の12月を予定する。日本での予約開始に続いて、北米、欧州でも価格を発表しそれぞれ予約受付けを開始する。
会見の中で日本マーケティングセールス担当常務の片桐隆夫氏が「価格は376万円から」であると発表した。2010年度もEV補助金制度が続くことを前提に、一台あたり約77万円の補助が受けられる、と試算する。これによりユーザーの負担額は299万円となる見通し。またリーフはEVのため自動車重量税、取得税は免税、次年度50%減税となる。
会見の中で片桐氏は、リーフのランニングコストについて「6年間の保有を前提とした場合、EVの燃料代は8万6000円、これに対し同クラスのガソリン車では67万円となり、圧倒的に安くなる」として、車両価格を含めた場合「6年間の支払額は同クラスのガソリン車と同等」(同氏)と強調。また、発売に合わせて、月々の支払いと電気代がひと月のガソリン代相当の1万円に収まるクレジットプランも用意する、とした。
リーフは2010年度、6000台を販売する計画。三菱『i-MiEV』(459万円)、トヨタ『プリウスPHV』(525万円)と比較しても価格面で圧倒的にアドバンテージがあるリーフ。「EVを普及させることが第一」(志賀COO)として戦略価格を設定、ゼロエミッション車で世界のリーダーとなることを目指す日産のEV施策がいよいよ本格化する。