世界最長のトンネルが貫通 スイスのゴッタルドベース

自動車 ビジネス 企業動向
ブレークスルー(貫通)
ブレークスルー(貫通) 全 16 枚 拡大写真

世界最長となるトンネルが15日、貫通した。スイス南東のアルプスを貫く鉄道のゴッタルド・ベーストンネルで、同日14時30分、北坑口から30km、南坑口から27kmの地点で、南側からのボーリングマシンが最後に残された厚さ1.8mの岩盤を切り崩した。

全長57kmのゴッタルド・ベーストンネルは、従来のゴッタルドトンネルのはるか下に掘られた。それゆえ「ベース」の名前をもち、アルプスの麓同士を結ぶため全長は長くなったが、こう配も少なくなった。2017年末から高速列車が運行される予定だ。

トンネルのある区間は道路も含め、物流の動脈となっている。新トンネルの開通により鉄道輸送が増強され、またトンネル区間で自動車運搬列車(カートレイン)が運行されることにより、アルプス山中の環境保全に貢献する。

人間が往来するトンネルとして世界最長は、日本にある鉄道トンネルの青函トンネルで、全長54km。ゴッタルド・ベーストンネルはこれを上回る。なお貫通地点での両側の位置の誤差は、水平方向で8cm、垂直方向で1cmだった。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. 取り付け約10秒、カーメイトが『カローラクロス』『メルセデスベンツ』各車純正ミラー専用設計の「ワイドリアビューミラー」を発売
  5. 次期トヨタ『ハリアー』は新エンジンの恩恵でフォルムが大変化…スクープ記事ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る