スマートフォン利用のタクシー配車、ソフトバンクが選ばれた理由

自動車 テクノロジー ITS
名古屋市で行われた会見のもよう
名古屋市で行われた会見のもよう 全 12 枚 拡大写真

“対応の早さ”が決め手

フジタクシーグループは2年ほど前から今回の新ステム導入を画策しており、ドコモとKDDIにも話を持ちかけたという。フジタクシーグループ梅村明正代表取締役会長は、ソフトバンクを選んだ理由として「対応が早かった」ことを第一に挙げた。

【画像全12枚】

一方で、ソフトバンクはつながりにくいという声もあり、大地震が発生した場合などはスマートフォンそのものが役に立たなくなることも考えられる。「万一、災害でシステムが使えなくなったらすべて“流し”に切り替える。そもそもお客様も電話がつながらない。配車業務どころではない。基地局はこれから増やしてもらえるようだし」(同)と、さほど不安視していない様子だ。

それよりもスマートフォンの拡張性に注目しており、「位置や顧客情報の送受信だけでなく、業務連絡など個別にできるようになれば、タクシーに装備するのではなく、従業員個人個人に持たせたい。通話代もかからない」(同)と期待を寄せる。

◆違うプラットフォームでの構築もあり得る

システムはリアライズ・モバイルが開発した。プラットフォームにWindowsMobileを選んだのは「開発段階でマイクロソフトからのサポート・協力が大きかったことから」(リアライズ・モバイル・コミュニケーションズソリューション事業部小野シニアマネージャー)だという。ただ、「今後、AndoroidやiOSなどに移行することも選択肢の一つとして当然考えている」(同)と、プラットフォーム移行には含みを持たせた。

行う業務は二つ。そのうち配車管理では、乗務員はまずログインして、出庫メニュー、乗車メニューを選ぶ。配車センター側は客からの要請電話で顧客データベース登録し、客との直近車両の位置を地図表示し、乗務員へ配車打診し、返事をもらって確定するというもの。もう一つの業務である業務連絡は、これまでの無線では一斉配信のみだったが個別車両ごとにできるようになる。

「当面は従来のアナログ無線と併用していくが、今回の取り組みは顧客満足度の向上にもつながる。個人的には、(業務)無線の時代は終わったと思っている」(梅村会長)。同社の結果いかんで、同社以外でのスマートフォンを利用するタクシー会社が増えることは間違いない。厳しい状況が続いているタクシー業界におけるサービス向上、経費削減の決め手となるか。

《近藤ひでつぐ@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 無限、新型ホンダ『N-BOX』用パーツ発売!「My Special BOX」コンセプトで個性&迫力アップ
  2. マツダ『ロードスター』20代購入が6年で2倍、発売11年目で販売ピーク
  3. ゼンリン、「都道府県型キーホルダー」全47種を発売…地図ブランドから誕生したカラビナ型アクリル雑貨
  4. ホンダ N-BOX 改良新型7月17日発売、176万8800円から…「CUSTOM」は力強い表情に
  5. ホンダアクセス、改良新型『N-BOX』用純正アクセサリー発表…「CUSTOM」向け「SPORTY STYLE」新設定
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. 「容赦なきエルグランド包囲網」トヨタの高級ミニバン『アルファード』改良発表にSNS注目! 価格も争点に
  3. BYD12万人の技術力と日本市場への本気度、補助金逆風下「ラッコ」の戦略とは…BYD Auto Japan 東福寺厚樹 代表取締役社長[インタビュー]
  4. 【日産 リーフ 新型】次世代EVのスタンダードを描いた、“スーパーエアロ”と“スーパーフラッシュ”デザイン
  5. 神奈川個人タクシー、電脳交通のクラウド配車システム「DS」導入…S.RIDEとUberにも対応
ランキングをもっと見る