福島原発、中央制御室内の様子

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東京電力(清水正孝社長)は23日、福島第一原発3号機と4号機の中央制御室の室内の様子を公開した。中央制御室は、隣接する3号機と4号機のタービン建屋の中間に位置する中央制御棟の2階にある。

通常は11人が1チームを編成し、作業員が2交代制で原子炉を監視している。3号機と4号機の2機の原子炉の制御室合わせて760平方mの広さがある。

3号機と4号機は23日未明までに計器類の通電を完了した。撮影時は4号機への通電ができていないため、4号機側だけが暗いままだ。

この写真を見る限りでは、中央制御室内に東日本大地震や津波の大きな影響は見られず、机上の小物が散乱している様子はない。また、計器類も定位置を保っているように見える。

中央制御室は、建物内での作業の拠点となる。現在は停止中の原子炉を安定させるために、恒常的に注水を行うことのできる経路の確保を目指し、原子炉建屋の電気系統などの点検を急いでいる。

また、東電は同日夜に、発電所構内で電線復旧作業の様子を撮影した写真を公開した。

電線の架設復旧は、超高圧開閉所から事務本館別館までの約1.5km間をケーブルでつなぎ、建物への通電を可能にするための重要な作業だった。放射線量が高く、また、当初は構内の道路に沿ってケーブルを敷くだけと思われていた作業が、実際にはがれきの撤去から始めなければならず、難航を極めた。

この写真の公開で、少しずつではあるが、福島第一原発の安定的収束に近づいていることを示した。

ただ、3号機では21日と23日の2日間にわたって原子炉建屋で煙が出ているのが発見され、作業が一時中断している。その原因もいまだ不明だ。

《中島みなみ》

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