フォードモーターとマツダが共同開発し、かつて販売されたSUV、『エスケープ』と『トリビュート』。両車に不具合の可能性があるとして、米当局が調査に乗り出していたが、製造元のフォードモーターがリコール(回収・無償修理)を届け出た。
これは7月26日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。2001‐2004年モデルのエスケープに関して、フォードモーターからリコールの届け出を受けたことが公表された。
NHTSAによると、エスケープの3.0リットルV6ガソリンエンジン搭載車には、アクセルペダルから足を離しても、エンジン回転数が下がらない99件のトラブル報告が寄せられた。調査した結果、エンジンカバーとスピードコントロールケーブルのコネクターの隙間が足らず、スロットル戻らない不具合が見つかったという。
リコールの対象台数は、北米で販売された約48万5000台。この不具合に起因すると思われる事故は、マツダ トリビュートを含めて米国で13件起きており、そのうち9名が負傷、1名が死亡している。