ANA、運航再開前に787全機材の飛行状態を確認、確認飛行初号機は4月28日

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全日本空輸(ANA)は、国土交通省がボーイング787型機の運航再開を承認したのを受けて、改修作業を行うとともに、乗客が安心して利用してもらえる対策を実施すると発表した。

国交省は、1月16日に発生したANA692便(山口宇部-羽田)の緊急着陸を重大インシデントに認定するとともに、翌17日にボーイング787型機を対象とした耐空性改善通報を発行、同社は787型機の運航を停止していた。

4月19日(米国時間)にボーイングが米国航空局(FAA)に提出した787型機へのバッテリー関連部の改修プランが承認され、4月26日に国土交通省が787型機への耐空性改善通報の改定版を発行、787型機の運航再開が承認された。

同社としては、改修を実施することで787型機の運航の安全性を確保できると判断、保有している787型機全17機に対し、ボーイングのサポートチームと連携して4月22日から改修作業に入っている。5月27日までに完了する予定で、これによって飛行機の耐空性が回復し、運航が可能となる。

改修作業は、1機当たり1週間程度かかる。岡山、松山、熊本、高松、フランクフルトに駐機している機材は現地で改修後、羽田・成田へ戻す予定。

同社は、改修作業に加え、乗客がより安心して利用してもらえる対策も実施、信頼回復に努め、説明していく。

具体的には、改修した全機材の飛行状態を確認するとともに、バッテリーのサンプリング検査も実施する。バッテリーの状況をモニターできる仕組みを構築する。787型機フライトシュミレーターと実機を用いての運航乗務員による慣熟飛行を実施するとともに、取り組み状況の情報を開示する。

改修初号機の確認飛行は4月28日に羽田国際空港で実施する予定。

同社では今後、予定される確認飛行や慣熟飛行などの進捗状況により、営業便再開の日時について検討する。提供できる時期が確定次第、公表する。

《レスポンス編集部》

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