JAXAは5月22日、同機関に所属する日本人宇宙飛行士たちの4月の活動レポートを公開した。若田宇宙飛行士に引き続き、油井亀美也(ゆい・きみや)宇宙飛行士の活動を報告する。
JAXA 有人宇宙ミッション本部 宇宙飛行士運用技術部に所属する油井宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)の第44/45次長期滞在が2012年10月に発表され、それに向けた訓練を継続中だ。第44/45次長期滞在は、2015年6月頃から約6か月間となる。
油井宇宙飛行士はこのミッションが初めての宇宙飛行となり、長期滞在中はフライトエンジニアとして、ISSの運用、宇宙環境を利用した化学実験などを担当する予定だ。
油井宇宙飛行士は3月末に米国からロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center:GCTC)に移動。4月は、ソユーズ宇宙船の姿勢制御や軌道制御に関連するシステムについての訓練を受けた。
講義やシミュレータを使用した訓練を通して、ソユーズ宇宙船の姿勢変更時や軌道変更時に状況が次々と遷移していく中において、クルーが取るべきシステムの操作に関する知識・技術を深めた形だ。