東工大スパコン「TSUBAME」、今秋に大幅性能向上……約2.4倍の世界最高レベルに

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「TSUBAME」外観
「TSUBAME」外観 全 3 枚 拡大写真

 東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)は16日、クラウド型グリーンスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を今秋までに大幅に性能を向上させ、「TSUBAME2.5」として増強することを発表した。

 単精度17ペタフロップス、倍精度で5.7ペタフロップス(1秒間に5700兆回の浮動小数演算が可能)と、理論演算性能値をTSUBAME2.0の約2.4倍の世界最高レベルまで増強させる。

 「TSUBAME2.0」は、GSICが中心となり、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、エヌビディア・ジャパンなどが開発した日本初の“ペタコン”。2010年の稼働開始直後より、高い利用率をもって活用されている。今回の大幅な性能増強は、社会貢献アプリケーションをはじめ、産業利用を含めた需要の急激な増加への対応を行うことが目的とのこと。

 TSUBAME2.5では、現有のTSUBAME2.0では実現できない規模の並列計算を可能とし、今後も大幅な増加が予想される超大型計算の需要を満すとともに、スーパーコンピュータ「京」や他の大学の情報基盤センターと連携して、社会貢献アプリケーションの莫大な計算需要に応えていくという。

 「TSUBAME2.5」への増強は、NECと日本HPが落札。増強にあたっては、電力不足という社会的要請も鑑み、現在の消費電力と同等または減少させるため、現有のGPUアクセラレータを全部または一部置き換える形で増強装置の導入を行う。また現システムで稼働しているユーザー各自のアプリケーションおよび商用アプリケーションを継続的に利用できるようにする。

《冨岡晶@RBB TODAY》

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