フィリップス、自動車向け用品のアジア戦略と日本市場の位置づけ

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ィリップス オートモーティブ CEO ドミニク・プランケ氏
ィリップス オートモーティブ CEO ドミニク・プランケ氏 全 9 枚 拡大写真

フィリップスは、Automechanika Shanghai 2013の会場で、新しいグローバル戦略に沿った製品をいくつか発表した。それらは、オートモーティブ人口が急速に増え、市場規模も拡大しているアジア地域を意識したものにも見える。

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会場では、フィリップス オートモーティブ CEO ドミニク・プランケ氏、同副社長兼マーケティング・戦略本部長 ディミトリ・ヤラデ氏に話を聞くことができたので、新しい製品のコンセプトや日本市場への投入について質問した。

◆6製品を披露、日本市場導入の可能性は

なお、現地で発表・展示された製品は、ドライブレコーダー、空気清浄機(GoPure)、LEDフォグバルブ、WhiteVision(4100K白色光バルブ)、WeatherVision(悪天候用黄色光バルブ)、ColorVision(カラードバルブ)の6製品である。

現時点で日本市場への投入が決まっているのは、LEDフォグバルブだそうだ。時期は2014年第一四半期を予定している。それ以外の製品の投入は現在検討中とのことだ。

例えば、ColorVisionはH4、H7バルブのガラス部分が着色されており、消灯時のヘッドライトが赤や青、緑に見えるというものだが、点灯時の光の色は白色である。ボディカラーやフロントマスクのアイコンデザインやカスタムカーに対応するものだが、光は白色なので、車検対応などは基本的に問題ない。リーフのLEDヘッドランプもリフレクターがLEDモジュールの色を反射して青くみえている。日本での発売の可能性はありそうだ。

ドライブレコーダーも近年、日本でも取り付けが進んでおり、一定の市場が期待できる。しかし、フィリップスでは価格競争でドライブレコーダーの市場に参入するつもりはないようで、日本市場でのビジネスは慎重に考えている。背面モニター付き、手ブレ補正のような機能で走行時の振動を抑えた録画が可能な機能、夜間撮影も鮮明なナイトビジョン対応など、発売されれば面白い製品だ。

◆クラウド連携の可能性も検討中

ドライブレコーダーについて、クラウド連携やテレマティクス対応など、さらに上位モデルでの参入は考えていないかと質問したところ、プランケ氏は、「クラウド連携は考えています。方向性は2つあり、ひとつは前方の画像処理による危険情報の提供やテレマティクスサービスとの連動です。もうひとつはドライバーの安全のため、車内向きのカメラも搭載して、居眠り運転の警告をしたりするような使い方です。」と今後の可能性を示唆した。

フィリップスは新しい事業戦略の柱として「安全」「スタイル」「環境配慮」の3つ掲げている。安全や環境といった機能的な要素と同列に「スタイル」を持ってきた背景はなんだろうか。この疑問には次のヤラデ氏の答えが参考になりそうだ。

「今回の製品群で強調したいのは、各国のニーズや文化に応じたカスタマイズのため、そしてメーカーのデザインやアイデンティティを生かすため、スタイルにこだわった製品を開発していますが、それによって安全性が損なわれることはありません。フィリップスにとって、スタイルと安全性は両立させることは企業の哲学といっていいでしょう。」

◆ニーズの異なるアジアパシフィック市場でどう戦うか

アジアパシフィック戦略の中では、成長率・規模の観点から中国やASEAN市場を無視するわけにはいかない。しかし、中国では空気清浄機の注目が高く、ドライブレコーダーもフィリップスが今回発表したような小型で高機能な製品はほとんど市場に出回っていないなど、日本、オーストラリア、一部の先行ASEAN(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシアなど)とのニーズや消費スタイルの差も大きい。

フィリップスのいる「スタイル」はさまざまな地域で安全や環境性能を実現するために必要な設計の要素ということだろう。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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