【トーヨー トランパス 発表】ハンドリングの「しっかり感」をもたらした2つのテクノロジー

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レーンチェンジの収まりを改善
レーンチェンジの収まりを改善 全 14 枚 拡大写真

2014年1月より販売が開始される6代目「トランパス」シリーズ(『mpZ』『LuII』『LuK』)は車線変更でふらつき低減、安定性向上によりトータルな乗り心地の改善、静粛性や長寿命化などの特徴がある。また、安全、乗り心地のために「しっかり感」を打ち出すというコンセプトもある。

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発表会では、実際に旧モデルとの比較試乗を行ったモータージャーナリストの声を紹介していたが、一様に「無駄なハンドル操作がいらない」「ギャップや段差での収束が早い」といったインプレッションを述べていたが、その秘密について、東洋ゴム工業 タイヤ技術第一部 商品開発グループ長 水谷保氏は、「まずふらつき低減のために、パターン設計と構造設計の改良によってコーナリングパワーと横剛性を向上させました。」と説明した。

たとえば、mpZのパターン設計ではワイドトレッド化、低溝容量化、アウト側の高剛性なリブパターンなどを採用し、コーナリングパワーを向上させた。構造設計部分では、カーカスコードをタイヤの接地面まで折り返した「スーパーハイターンアップ構造によって、横剛性の大幅アップを実現したという。これらの特徴は、レーンチェンジのときのふらつきを抑え、収まりを早くしてくれる。長寿命化は、上記のパターン設計による効果と、ナノバランステクノロジーによる耐摩耗ポリマーによって実現される。そして、低燃費やウェット性能については、スーパーアクティブポリマーがころがり抵抗を抑え、ウルトラグリップポリマーがウェット性能を向上させているという。

これらの技術に加え、ラグジュアリー性能も意識したLuIIでは、静粛性を向上させるため、トレッド面のソフトコンパウンド化を行った。これは主に低周波ロードノイズを抑えるための施策だという。高周波ロードノイズには、振動を抑える補強素材の他、ピッチ分散、位相の最適化を綿密なシミュレーションによって算出された非対称トレッドパターンが対応する。

LuK(軽自動車用トランパス)では、最近人気の軽のハイトワゴンにもラグジュアリーな静粛性、快適性を追求し、軽自動車特有の偏摩耗対策も施されている。LuKは、mpZ、LuIIで採用されたパターン設計や構造設計が取り入れられ、アウト側ショルダー部のリブ剛性を高めている。このため一般的なミニバンよりもトレッド幅に対する車高の割合が高いハイトワゴン、スーパーハイトワゴンでも、高い安定性と乗り心地、静粛性を実現する。

水谷氏によれば、これらの性能を実現するのに一番のポイントとなった技術は、スーパーハイターンアップ構造と、ナノレベルで制御されたポリマーを配合されたゴムの進化だという。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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