H-IIA23号機 GPM主衛星と相乗り超小型衛星7機の打ち上げは冬季

宇宙 テクノロジー
H-IIA21号機の打ち上げ準備
H-IIA21号機の打ち上げ準備 全 1 枚 拡大写真

2013年12月24日、文部科学省第13回宇宙開発利用部会が開催され、H-IIAロケット23号機の打ち上げ安全対策の審議が行われた。

H-IIAロケット23号機は、H-IIA202形態で4メートル径の4S型フェアリングを使用する。主衛星は、JAXAとNASAが共同開発し、二周波降水レーダーDPRをNICT(情報通信研究機構)が開発した全球降水観測計画「GPM主衛星」。予定の軌道は高度407キロメートル、軌道傾斜角は65度となる。H-IIAロケットでこの軌道傾斜角への衛星投入は初となるという。

GPM主衛星とともに打ち上げられる相乗り小型衛星は、信州大学可視光通信実験衛星「SindaiSat」、香川大学「STARS-II」、帝京大学微生物観察衛星「TeikyoSat-3」、筑波大学「ITF-1」、大阪府立大学「OPUSAT」、多摩美術大学芸術衛星「INVADER」、鹿児島大学「KSAT2」の7機。相乗り超小型衛星はこれまでH-IIA15号機で6機が打ち上げられた例があるが、今回それよりも多い7機となる。

打ち上げ日時については公表されていないが、飛行計画は冬季の気象条件を元に作成されたという。2月末との情報もある。H-IIAロケットは打ち上げ成功が続いており安心感があるが、JAXAからは「前回打ち上げ(H-IIB4号機)以来、射場での記録用カメラを防爆タイプのものに変更するなど、さらなる安全計画の継続に務めている」とのコメントがあった。

《秋山 文野》

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