今季GT300にBMWで参戦の荒聖治…「血が沸き上がるような嬉しさがある」

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BMW新チームのドライバーはヨルグ・ミューラー(中央)と荒聖治(その右)。
BMW新チームのドライバーはヨルグ・ミューラー(中央)と荒聖治(その右)。 全 6 枚 拡大写真

17日に体制発表会を行なった、SUPER GT/GT300クラスに参戦する新チーム「BMW Sports Trophy Team Studie」。充実の新体制に、ドライバーの荒聖治も興奮をおさえられない様子だった。

日本人ドライバーとして、過去2人しかいないルマン24時間レース総合優勝経験者であり、GT500やフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)での優勝経験もある39歳のベテランが、登壇すると「驚いています、ビックリです」。その理由は「素晴らしい環境で、しかも最高のチームメイト(BMWワークスドライバーのヨルグ・ミューラー)とレースができる」からである。

BMWジャパン、さらにはドイツ本国からも厚いサポートを受けて戦う新チームへの参画に際し、「(チームやBMWに)感謝していますし、とても嬉しいです」と話す荒は、さらに「BMWのことを知り尽くしている彼(ミューラー)から、いろんなことを盗みたいですね」と意欲を語った。盗みたいのはレースに関することだけでなく、「BMWがどういう考えでこういうクルマになっているのか、というようなところも理解したい。自分も“BMWな男”になってみたいと思います」。そして「血が沸き上がるような嬉しさがありますね。この高いモチベーションを保って、1年間いいレースをしていきたいと思います。応援よろしくお願いします」と話し、シーズンでの奮闘を誓った。

荒の僚友ミューラーはドイツ出身の44歳で、若き日にはF3マカオGP優勝(1993年)、国際F3000チャンピオン獲得(1996年)など、フォーミュラでも高い実績を残した選手。やがてスポーツカーやツーリングカーのレースを主戦場とするようになり、BMWの主力選手としての活躍は10年以上の長きにおよぶ。

「今年、この体制で日本のSUPER GTを走ることは自分にとって大きな楽しみであり、チームに加われたことを光栄に思う。多くの表彰台、そして勝利を期待している」と語るミューラーは、SUPER GTへのシリーズ参戦は初めてだが、昨年の鈴鹿1000kmの際に“GSR初音ミクBMW”の第3ドライバーとしてスポット参戦した経験がある。BMW Sports Trophy Team Studieは新チームだが、チーム母体のStudieは昨季までGSR初音ミクBMW陣営に加わっていたので、ミューラーはすでにチーム首脳らと充分に意志疎通を交わせており、鈴木康昭監督たちからは「ヨギー」との愛称で呼ばれる間柄だ。シリーズ参戦で彼がどんな走りを見せてくれるのか、実に楽しみである。

2014年SUPER GTシリーズは4月5~6日に岡山国際サーキットで開幕する。

《遠藤俊幸》

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