【フェラーリ カリフォルニア T 発表】F40以来のV8ターボ、新時代の跳ね馬は環境性能も追求

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フェラーリ カリフォルニア T
フェラーリ カリフォルニア T 全 32 枚 拡大写真

4月17日、フェラーリ・ジャパンは『カリフォルニア T』を東京都港区で公開した。アジア圏で初披露となる。

カリフォルニア Tは3月のジュネーブモーターショー14で発表されたモデルで、名前の「T」はターボの意味を持つ。従来モデルである『カリフォルニア』が排気量が4.3リットルV型8気筒NAエンジンを搭載していたのに対し、カリフォルニア Tではフェラーリにとって久しぶりとなるターボエンジンを搭載。近年のフェラーリはNAエンジンが主流であったが、過去には『F40』や『GTO』などターボエンジンを搭載したモデルも製造しており、パフォーマンスの向上と環境性能の両立を図るために今回ターボエンジンを選択した。

ではエンジンのディテールをみていこう。エンジンはマラネロ製のV型8気筒直噴ターボエンジン。排気量は3855ccと従来モデルに比べダウンサイジングされたが、最高出力は560cv/7500rpm、最大トルクは755Nm/4750rpmとなっており、出力は70cvほど向上。7速ギアでの最大トルクを49%アップさせながらも、燃料消費量は15%、CO2排出量は20%削減し環境性能も高めているのが特徴だ。0-100km/hは3.6秒である。

カリフォルニアは他のフェラーリと異なり、ユーザーの60%が旅行で使用するというデータがある。カリフォルニアにはスポーティだけでなくグランドツアラー(GT)としての側面が求められるのだ。燃費の向上により航続距離は15%ほど向上し、GTとしての資質をさらに高めた格好となる。

しかしフェラーリと言えばF1をイメージする人も多いだろう。F1で勝つためにフェラーリはクルマを製造、販売をしているという話も出るくらいフェラーリにとってF1は切っても切れない関係にある。2014年シーズンからは、レギュレーションによりエンジンが1.6リットルV型6気筒ターボに変更されたが、ターボエンジンとなったことでそのサウンドに否定的な意見が出ている。カリフォルニア Tはフェラーリにとって大切なエンジンサウンドを犠牲にしてしまったのだろうか。

フェラーリ極東エリア統括マネージング・ディレクターのジュゼッペ・カッターネオ氏は「新しいターボエンジンはとてもレスポンスが良くターボラグをほぼゼロに抑えることができました。マラネロの技術者達の手によって、アグレッシブなパフォーマンスと環境性能を両立し、フェラーリらしいサウンドを手に入れることができました」とそのパフォーマンスとエンジンサウンドに自信を見せる。

さらにカッターネオ氏はカリフォルニア Tについて「カリフォルニア Tは、ボディサイズとリトラクタブルハードトップを持つこと以外全て刷新した。革新と発展を融合したクルマであり、多くのお客様に受け入れられるでしょう」と述べた。

《橋本 隆志》

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