12年で1億台回収…ケータイのリサイクル事情

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年度別回収実績の推移(過去10年、単位:千台)
年度別回収実績の推移(過去10年、単位:千台) 全 2 枚 拡大写真
 電気通信事業者協会(TCA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)による取り組み「モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)」は24日、2013年度の携帯電話・PHSのリサイクル状況を発表した。

 MRNは、2001年4月から全国約1万店舗ある専売店を中心に、使用済みの携帯電話・PHSの本体、電池、充電器を自主的に回収する活動を推進しており、2013年度までに累計で約1億台を回収している。端末に含まれる金属は、鉄、アルミニウム、マグネシウム、金、銀、銅など。金、銀、銅、パラジウムなどの金属は素材に戻し、再利用される。精錬の過程で発生する廃材(スラグ)は、路盤材、湾岸施設(テトラポット中込材)などに利用されている。

 2013年度の本体の回収台数は、前年度実績の660万6000台からほぼ横ばいの、667万8000台となった(1%増加)。端末の多機能化・高機能化が進展し、使わなくなった端末でも手元に保管し続ける利用者が増え続けていることが背景にあると見られる。なお電池は984万台、充電器は320万1000台が回収された。

 なおMRNでは、リサイクルに関する実態を調べるため、携帯電話・PHS利用者約2000人に対するアンケート調査も実施。スマートフォンのユーザーは昨年度は43%だったが、今年度は53%にまで増加した。過去1年間に買換・解約等により端末を処分したことがある人の割合は11%で、2009年度以降、処分経験のない比率は緩やかな増加傾向を示しているとのこと。処分方法としては、「専売ショップで引き取ってもらった」が昨年同様もっとも高く、60%だった。

ケータイリサイクル、2013年度の回収台数は、横ばいの667万8000台

《冨岡晶@RBB TODAY》

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