雨の中でスタートした鈴鹿8耐。1時間を経過したころには雨も止み、路面はドライコンディションへ。25周を終えたところでトップを走っていたNo.11 F.C.C. TSR Honda『Honda-CBR1000R』は秋吉耕佑からジョナサン・アンドレア・レイに交代。路面状況に合わせてスリックタイヤに交換してコースに復帰する。翌周には2位のNo.634 MuSASHi RT HARC PRO『Honda-CBR1000R』ピットインし高橋巧からレオン・ハスラムへ交代。こちらもスリックタイヤに履き替えた。
雨雲も過ぎ去ってすっかり太陽が顔を出し始めると、11番のレイが逃げにかかる。43周目には2分09秒720のファステストラップを記録。2位ハスラムとの差を1分に広げた。
2時間を迎えようというところで、再び大粒の雨が降り出し路面はウエットコンディションに。これに11番のレイはすぐにピットインしウエットタイヤへ交換。同時に雨で強さを発揮する秋吉に再びライダーチェンジを行った。11番と同じように後続のバイクも次々とピットイン、またしてもレースの展開を大きく左右する大混乱の状況となった。
この難しいコンディションの中で、5位を走っていたNo.87 Team GREEN『KAWASAKI-ZX-10R』の渡辺一樹が怒涛の追い上げをみせ、一時2位まで浮上。しかし、突然の雨に足元をすくわれ49周目のヘアピンで転倒。なんとかピットに戻ってきたが修復作業のためコースに戻ることができず大きく後退してしまう。またレイを追いかけていた2位ハスラムもしばらくコースに留まるが、雨量は強まる一方で2周後にピットへ。しかし、コース上でのタイムロスが響き6位に後退してしまった。
一気にウエットコンディションになり、コース上でも転倒するバイクが多発。事態収拾のため、2時間5分を過ぎたところでセーフティカーが導入。トップ58周目で再スタートが切られたが、ピットインなどの混乱の間に11番秋吉は2位以下に1周差をつけ、早くも独走態勢を築き始めている。
鈴鹿8耐 スタート2時間30分経過時点
1位No.11 F.C.C. TSR Honda『Honda-CBR1000R』(秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/ロレンツォ・ザネッティ)59周
2位No.17 Team KAGAYAMA&Verity『SUZUKI-GSX-R1000』(芳賀紀行/ドミニク・エガーター/加賀山就臣)
3位No.34 ヨシムラ スズキ シェル アドバンス『SUZUKI-GSX-R1000L4』(津田拓也/ジョシュ・ウォーターズ/ランディ・ドゥ・プニエ)1周遅れ