【トヨタ86GT Limited 6MT 試乗】らしさそのまま、乗り味まろやかに…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタ86 GT Limited 6MT
トヨタ86 GT Limited 6MT 全 7 枚 拡大写真
ボルトの変更は2013年中の生産車にすでに折り込み済みだったそう。プラス、再チューンされたSHOWAのダンパーとの組み合わせで改良型となったのが、最新の『86』だ。

その違いは、街乗りレベルでもわかった。試乗車は17インチタイヤの「GT Limited」の6速MT車だったが、クルマが動きだした瞬間から、足回り経由で伝わっていた、室内をザワつかせていた音と微震動が、かなりまろやかに。ボルト頭部・フランジ部分の肉厚化は、しっかり効いている。低速での路面からの突き上げも緩和され、僅かながらだが、フラット感の増したやさしい乗り味になった。

とはいえ走り込むと、相変わらず86らしい、キレのいい身のこなしを実感。このキレや、コーナリングでグッとボディを保持するロールのしかたは、引き続き『BRZ』とは異なり86ならではの持ち味だ。高回転域で“聴かせる”音の演出も入るエンジンは、小気味よく決まる6速のショートシフトとともに、走らせている実感を味わわせてくれる。世の中のほとんどのクルマが視線よりも上に見える、400mmの低いヒップポイントは、やはりスポーツカーならではのポジションだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★


島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  5. 【ジープ レネゲード eハイブリッド 新型試乗】レネゲード、ここにいよいよ極まれり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る