マツダはバンコクモーターショー2015で、『マツダ2(日本名:デミオ)』のガソリンモデル「SKYACTYV-G 1.3リットル」をタイ市場に導入することを発表した。先行して年初より発売されていたディーゼル車と合わせ、プレミアムBセグメント車市場を開拓する。
タイでは日本などでも発売されているハッチバックと、タイで開発されたセダンの2モデルをラインアップするデミオ。マツダ最新の「魂動」デザインを取り入れた新型は、若者やこだわりを持つ人たちに好評だという。今回、ディーゼル車に加えガソリン車を加えたことで、よりターゲットを細分化し、最適な消費者に届けるというねらいがある。
ターゲットとしては、ディーゼルの「SKYACTYV-D 1.5リットル」は、最新のものに敏感で環境意識が高いような人たち、いっぽうガソリンの「SKYACTYV-G 1.3リットル」は価値やお得さを求める人たちだとした。クラストップレベルの「パワー(93hp)」「燃費(23.3km/リットル)」「環境性能(CO2排出100g/km)」を武器に、魅力をアピールする。
マツダセールス・タイランドの武居秀介(たけすえ・ひですけ)社長はガソリン車とディーゼル車の比率について、「3分の2がガソリン車になるのでは」と見る。タイでは日本や欧州などと比べディーゼル車への関心、イメージが低いことを見据え、主力はあくまでもガソリン車とする。
年間でのデミオの販売計画は3万台。武居氏は「マツダの昨年の販売が5万台。(3万台という数字は)これの40%にも及ぶ。販売を押し上げてくれるものと期待している」と抱負を述べた。タイの自動車市場は昨年からほぼ横ばいの90万台と見ており、デミオ効果によるシェア拡大を目指す。
価格は55万バーツ(約202万円)から。