【スズキ アルトラパン 試乗】デザインは文句なし、乗り心地は今後に期待…岩貞るみこ

試乗記 国産車
スズキ アルト ラパン G
スズキ アルト ラパン G 全 10 枚 拡大写真

デザインについては、もう文句なしのかわいさ。これはいわゆる、きゃりー・〇みゅ〇みゅの世界に近いものがあり、オジサマにはちんぷんかんぷんでもわかる人にはわかる。

それでいいのである。よくぞ、ここまで造りこんでくれたと、男女雇用機会均等法が施行されても女子の扱いがわからないオヤジにふりまわされていた世代から、やっとやりたいことができるようになってきた状況を重ね合わせて、ちょっと感激ですらある。

個人的には、オシリのデザインと、フェンダーモールあたりのダークな配色の仕方と、インテリアのメープルかバーチっぽい北欧テイストのテーブルが好き。あと、エアコンの吹き出し口のデザインも。

さらに、アイドリングストップするとインパネに登場するウサギたちが、心躍らせてくれるのは言うまでもない。もっと言えば、再始動するときにこのウサギたちがはじけ飛ぶのがなんとも愛おしい。

アイドリングストップのクルマに乗っているときは、エンジンが止まったのちに再始動するときは、心なしか「ちぇ」という落胆の気持ちがあるものだが、このはじけ飛ぶウサギを見ると再始動するのが楽しくなるから不思議だ。

デザインは女性に思い切りよりそってくれたとして、今後、期待するのは乗り心地。現状だと、ハンドルが遠くてドラポジがとりにくいのと、コーナリングのときに上体に遠心力がかかるのが気になる。女性の華奢さとか、腹筋の弱さとか、こんどは乗り心地の面でも、女性の意見をどんどん取り入れて、本当に女性に特化したクルマにしてもらいたいと期待しています。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る