玩具市場、8年連続縮小傾向…キャラ物は減速、ホビー玩具好調

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国内玩具市場規模推移
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 矢野経済研究所は1月19日、「玩具市場に関する調査結果2015」を発表した。2015年度の国内玩具市場は前年度比3.7%減の6,248億円で、8年連続の縮小と予測されている。不振のテレビゲームを除く主要8品目でも前年度比0.7%減の3,398億円の予測となっている。

 「玩具市場に関する調査」は2015年10~12月、玩具・ゲームコンテンツ関連メーカー、卸問屋、小売事業者などを対象に面談、電話ヒアリング、郵送アンケート、文献調査併用によって行われた。

 なお、玩具市場とは、「電子玩具」「模型・ホビー」「男児キャラクター・男児玩具」「女児キャラクター・女児玩具」「ゲーム類(アナログゲームなど)」「季節物・雑玩具」「基礎玩具(知育・乳幼児玩具、ジグソーパズル、ブロック類など)」「ぬいぐるみ」「テレビゲーム」の主要9品目をさしている。

  2014年度の国内玩具市場は、前年度比1.2%減の6,491億円と縮小。玩具市場全体の約5割を占めるテレビゲーム市場の不振が、縮小のおもな要因であった。テレビゲームは、スマートフォン向けゲームの台頭により、テレビゲーム専用機用ソフトウェアの不振が続いている。

 一方、テレビゲームを除いた主要8品目の市場は、前年度比8.3%増の3,421億円。男児玩具は、大ヒットキャラクターの出現によって大幅増を記録し、模型・ホビーも軍用機、自衛隊機などのスケールモデルやミニ四駆の人気が継続した。女児玩具では、キャラクターとともに手芸などのホビー玩具が好調で、いずれも品目を拡大した。

 2015年度の国内玩具市場(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比3.7%減の6,248億円。テレビゲームを除いた主要8品目の市場では、前年度比0.7%減の3,398億円と予測されている。

 テレビゲーム市場は、前年度比7.2%減と引き続き大幅な縮小が見込まれており、国内玩具市場全体を押し下げる要因となっている。男児玩具や女児玩具、模型・ホビーなどが堅調な推移をしているものの、テレビゲーム市場の縮小傾向の継続により、2015年度も国内玩具市場全体の縮小は続くものと予測されている。

 玩具では、前年度ヒットしたキャラクターの勢いは弱まり、全般的に定番商品が好まれる傾向にある。定番商品がけん引するとともに、女児玩具や女児ホビー玩具の好調も継続。軍用機や自衛隊機などのスケールモデルや人気キャラクターのプラモデルも好調で、基礎玩具はブロック玩具が堅調に推移しているという。

《奥山直美》

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