メルセデス、米国で71万台追加リコール…タカタ製エアバッグに不具合

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先代メルセデスベンツ Cクラスセダン
先代メルセデスベンツ Cクラスセダン 全 3 枚 拡大写真

ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツ。同社がタカタ製エアバッグの不具合により、米国でおよそ71万台を追加リコール(回収・無償修理)する。

これは、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。メルセデスベンツの米国法人、メルセデスベンツUSAから、合計71万台の追加リコールの届け出を受けた、と公表している。

このリコールは、タカタ製のエアバッグのインフレーター(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。これにより、エアバッグ展開時にインフレーター内圧が異常上昇。インフレーター容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるという内容。

今回のメルセデスベンツのリコールは、米国で2015年12月、フォード『レンジャー』が事故を起こし、エアバッグの異常破裂で乗員が死亡したことを受けての対応。タカタのエアバッグ問題では、ホンダ以外の自動車メーカーで初の死亡事故となったことから、米当局が自動車メーカーに対して、追加リコールを要請していた。

メルセデスベンツの場合、米国で販売された71万1266台が追加リコールの対象。2009-2011年モデルの『Eクラス』、2005-2011年モデルの『Cクラス』、2009-2011年モデルの『Mクラス』、2009-2012年モデルの『GLクラス』、2007-2008年モデルの『SLK』、2010-2012年モデルの『GLK』などが該当する。

《森脇稔》

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